月経前症候群は喧嘩の原因になりやすいのです。 |
Hさんいわく、女性は生理前になるとホルモンの影響からか、体調を崩したり、機嫌が悪くなり、親しい相手に対して突っかかったり、過剰な問いかけをしたりする事が多いのだそうです。そこで関連する疾患の月経前症候群と月経前不機嫌性障害について興味を持ち、調べてみました。
奥さんやパートナーに理由もなく絡まれたり、答えのない問いにどう答えていいのか悩んでいる男性の皆さんも、この事実を知れば、無益な夫婦喧嘩は避けられるかもしれませんよ。
月経前症候群(PMS)とは?
睡眠とリラクゼーションは必須です。 |
月経の前に体や気持の調子が悪くなり、次の生理の始まりとともに自然に軽快するいろいろな症状のことをいいます。
PMSの症状は、人によって様々です。「乳房が張ってくる」「下腹部に痛みを感じる」といった身体的な症状や「怒りっぽくなる」「理由もなく悲しくなる」というような精神的なものなど、実に様々な症状が出てきます。
特徴は下記の通りです。
PMSの特徴
1)月経のある女性にのみ出現する
2)排卵から月経前、プロゲステロンが活発になる時期(黄体期)に出現する。
3)月経終了後、プロゲステロンが必要とされない時期(卵胞期)には消失する。
4)月経の周期に伴い反復して出現する。
5)妊娠中は症状がみられない。
月経前不機嫌性障害(PMDD)とは?
PMSの徴候を示す女性のうち、およそ5~8%の方は、月経前不機嫌性障害(PMDD)の可能性があると言われております。
月経前、あるいは月経中のイライラや憂鬱感といった気分の変化は多くの女性にみられます。時には、それらが原因で、親近者との間に小さなトラブルが生じることがあるかも知れません。とはいえ、大半の女性は治療を必要とするまでもなく、問題が大きくなることはあまりありません。しかしながら、ごく一部の女性に日常生活さえもままならないほど著しい精神症状がみられます。それを月経前不機嫌性障害といいます。
症状の出現時期は、PMSと同じく、排卵から月経開始数日前にかけて現れ、月経開始後2~3日のうちに消失します。
PMS、PMDDで抑うつや不安を訴える女性は、月経が近づいてくると、「独りになりたい」「誰とも関わりたくない」と思う反面、寂しいやむなしいという思いが強くなるようです。家族や恋人、周囲の親しい人々に対し、「愛されたい」「注意を向けて欲しい」という思いを抱えながらも、それを上手に伝えられないというジレンマがあるようです。そこで自分の中に矛盾を生じ、親しい人に当り散らすことにも結びつくようです。
次のページでは原因と治療について、夫婦円満のコツをお伝え致します。