抗体陽性と言われても慌てずに
長時間作用型インターフェロンとリバビリンの組み合わせには、ある程度効果があります。 |
しかし現在は長時間作用するように剤型を調整したインターフェロンが臨床応用できるので、入院しなくても外来通院で治療が可能です。この長時間作用するインターフェロンと抗ウイルス剤のリバビリンの併用が、一定の効果をあげています。
C型肝炎の人は禁酒を!
アルコールは肝臓に悪い。肝臓が悪いのは飲み過ぎのため? という俗説があります。C型肝炎を検査できるようになって判明した事は、C型肝炎の人が飲酒するとC型肝炎の進行が早くなってしまうという事です。これを端から見ていると、飲み過ぎで肝臓を壊したように見えたのです。C型肝炎と言われたら絶対に断酒しなくてはいけません。現代に蘇る瀉血療法は有効?
瀉血は"しゃけつ"と読みます。欧州で中世から行われていた、患者から血を抜く医療行為です。近代医学では従来は体に余分な鉄が溜まってしまう一部の疾患で実施されていました。C型肝炎自体は体に鉄が溜まる病気ではありませんが、瀉血して体から鉄の量を減らすと慢性肝炎の進行が遅くなることが発見されました。現代に瀉血療法が蘇ったことになります。医学的な裏づけのもとで、しっかりと治療していきましょう。