無症状の人によってノロウイルス感染が拡大?

手洗いをしっかりと
せっかく手を洗っても、洗い残しがあると手洗いの効果も下がってしまいます
ノロウイルスは感染力の強いウイルスではあるのですが、中にはノロウイルスに感染したにも関わらず無症状という人がいることが昔から知られていました。その理由の1つは、小腸の細胞がノロウイルスを受け付けない(細胞内にウイルスを取り込まない)ためとされています。この場合、腸管の細胞にダメージを与えることなくそのまま排出されてしまいますので、無症状のままウイルスは腸管を通り抜けることになります。

裏を返すとノロウイルスの存在に気がつかないために、対策が遅れてしまう危険性があるということです。例えばノロウイルスが体内に侵入したのに無症状であるAさんが、ノロウイルスの付着した手で料理をして、その料理を一緒に食べたBさんが同じノロウイルスによって下痢をしてしまう、無症状であるAさんはまさか自分が原因とは気づかない……ということが実際に起こっていると考えられています。


症状の有無に関わらず対策が必要

こうしたことまで考えると、症状に関わらずすべての人が手洗いや洗顔に注意しなければ、もしかしたら誰もが感染源になり得るのではないでしょうか。ノロウイルスと判明した場合にも特殊な治療があるわけではありませんから、ウイルスを特定するための簡易検査(保険適応外:約5,000~8,000円の自己負担)などはあくまでも参考所見として考え、経過や季節性(流行状況)なども含めて総合的に判断することが大切とされています。


病院や介護施設を含め、共同生活施設で下痢症が多発した場合には感染を拡大させないために原因を究明する必要がありますので、ノロウイルスだけでなく他の食中毒などの可能性も念頭におき、各種の検査も含めて感染対策を行います。ご家庭での場合、ノロウイルスが流行することを前提として、手洗いや加熱調理を意識することが適切なのではないでしょうか。いずれにしても、手洗いでしっかりとウイルスを落とすこと、せっかく洗い落としたのに水道の蛇口からまた付着する可能性のあることに注意してこの冬を乗り切りましょう。


【関連リンク】
・ ウイルスの感染力を抑える消毒液の作り方です
ノロウイルス撃退! 消毒液の作り方(All About 薬)
・ 学校や幼稚園・保育園などでウイルスが広まる危険も
過去25年で最大の流行!ノロウイルス感染症(All About 子供の健康)
・ 感染対策にはまず手洗いをしてください
ノロウイルス対策! 正しい手洗いの方法(All About 50代からの健康法)



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