チョコレート(砂糖)は虫歯の大好物
バレンタインといえばチョコレート、ほんの少し気をつけて食べれば、虫歯を気にせず美味しく食べることができます |
でもご安心ください。砂糖を食べてもすぐに虫歯になることはありません。歯が溶けて穴になるには時間がかかります。それにお口の中には虫歯菌の出す酸によって穴をあかないようにする強い味方もいるのです。
歯の修復に必要な「唾液」
虫歯菌がせっせと酸をつくり歯を溶かそうとすると、唾液の成分はこれを中和しようとします。またわずかに溶けてしまった歯でも唾液の成分で修復して元の状態に戻そうとします。唾液はただ口の中を潤したり、食べ物をスムーズに食べるためだけでなく、歯にとっても非常に強い味方なのです。虫歯をつくらないためのポイント
- 長時間にわたって食べない
- 寝る前の歯磨きは特に念入りに行なう
虫歯は夜作られるといった話があります。寝る前の歯磨きは大変重要です。しっかり汚れを落としてから眠るようにしましょう。
溶かされた歯を唾液で修復するには時間がかかります。このため間食などが頻繁にあると修復する作業が間に合わなくなり、虫歯リスクは高くなります。歯にも休む時間を与えましょう。
寝る前はなるべく食べない
寝る前にジュースやチョコレートなどの甘いものを食べて、そのまま寝てしまうと大変です。寝ている間はほとんどの人が唾液が少なくなるので、虫歯菌に溶かされた歯を修復することができずに、さらに虫歯リスクが高くなります。口を水でゆすぐ程度ではそれほど効果が無いので注意しましょう。
量はそれほど気にしない
同じ量のチョコレートを食べるのであれば、だらだら長い時間をかけて食べるよりも1度にしっかり食べて、そのあとの時間を空けるほうが虫歯になりにくくなります。
歯に付いたままにしない
チョコレートの種類によっては歯に張りつきやすいものもあります。こんなときは飲み物などで洗い流すか、食べ終わった後には歯ブラシなどでよく落としましょう。
理想としては、食事の際に一緒にチョコレートを食べてその後の間食をなるべく控えることですが、実際には難しいかもしれませんね。まずは夕食後に食べることはなるべく避けたり、食べた後は唾液を口の中に十分に満たしたりする、といった工夫も有効です。ポイントは食べた後にわずかに溶ける歯の修復時間を、十分に取ることです。口の中の唾液は多いほうが、虫歯になりにくい環境をつくりやすくなります。
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