親知らずの抜歯は不安……「抜くと腫れる」のは避けられないのか
親知らずがこの程度見えていないと、抜いた後に腫れるかもしれません
<目次>
親知らず抜歯後は腫れる? 親知らずの生え方で変わる腫れ方
親知らずを抜く場合でも、必ず腫れるわけではありません。親知らず抜歯後も、腫れる人と腫れない人がいます。親知らずの生え方などによって、腫れやすくなる場合もあるのです。それぞれの特徴をご紹介しましょう。■親知らずが外から見えない場合は、抜歯後に腫れやすい
歯茎の中に隠れていて、さらに顎の骨の中に潜り込んでいるような親知らずは、抜く際に、歯の周囲の骨を一部修正してから取り出します。このように骨などを削って歯を取り出さなければならない場合には、抜いた後に腫れる場合が多くなります。
■親知らずが見える場合は、抜歯後に腫れにくい
親知らずが普通の歯と同じように生えている場合は、腫れたとしても軽微で済むことが多くなります。ただし虫歯などで歯がボロボロになっている場合は、隠れているときと同じように歯の周囲の骨を修正してから取り出すため、腫れることもあります。
■下の親知らずの場合は、抜歯後に腫れやすい
下の親知らずは、上に比べると骨が硬くてがっちりしています。親知らずも骨の中に埋まっていることも多く、骨を修正しなければ抜けないこともしばしばです。さらに抜くのにも時間がかかることあります。上に比べると、抜いた後に腫れやすいといえます。
■上の親知らずの場合は、抜歯後に比較的腫れにくい
比較的腫れにくいことが多いのですが、親知らずの位置が、すごく奥の方であったり、骨の中に完全に隠れてしまっているような場合は、抜くのにも時間がかかり腫れることもあります。 一般的に下の骨にもぐっているような見えない親知らずを抜いた場合は、抜いた後に腫れるのが普通です。
親知らず抜歯後の腫れや痛みへの対処法・よくある疑問
親知らずを抜いた後に腫れてしまったときに覚えておくと良いことは、次のようなことです。■親知らず抜歯後の痛みへの対処法
骨の中に埋まっていたような親知らずを抜いた場合など、治療後麻酔が切れてくると2~3時間後に痛みが出てくることがあります。痛みを感じる前に、薬を飲むように指示されることもあります。通常は2日~1週間程度で落ち着いてきます。
■親知らず抜歯後の腫れへの不安・程度の違い
個人差や抜く歯の状態に左右されます。ほとんど腫れないこともあれば、握りこぶしが入っているかのように腫れてしまうこともあります。
■親知らず抜歯後の腫れが続く期間
腫れがそれほど大きくなければ、1週間程度で落ち着くことが多いですが、大きく腫れると2~3週間程度かかることもあります。
■親知らず抜歯後は冷やしたほうが良いのか
腫れそうな感じがしたときは、早めに外側から冷やしましょう。ただし冷やしすぎは良くありません。ジェル状の熱を吸収するシートなどを利用するか、保冷材などをタオルでくるんで適度に冷やすと良いでしょう。
■親知らず抜歯後に「顎の感覚がなくなる」ことがあるケースは?
まれに、顎の奥で親知らずと顎の中の太い神経が接触した状態になっていることがあります。この親知らずを抜くと顎の感覚が無くなったりすることがあります。この場合、感覚が回復するのには時間がかかります。
■親知らず抜歯では、抜く人の腕によって、腫れの程度が変わるのか
そんなことはありません。どんな名医でも、全ての親知らずの抜歯で、腫れない保証することは困難です。また同じ人が抜歯しても、抜いた場所によって腫れる、腫れないといったことがよく起こります。腫れは、抜歯後の生体反応として現れるためです。
腫れてしまったときは、大変かもしれませんが、安静にして腫れが治まってくるのを待つようにしましょう。
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