歯・口の病気/歯痛・歯の異常

虫歯vs歯周病 より痛くなるのはどっち?(2ページ目)

目で直接見ることができない口の中で、ズキズキ痛くなるのって、とても嫌なものですね。それでは虫歯の痛みと歯周病の痛みに違いがあるのでしょうか?ガイドが解説します。

丸山 和弘

執筆者:丸山 和弘

歯科医 / 歯の健康ガイド

虫歯が原因ではない突然の激痛の正体とは?

上行性歯髄炎のケース
歯周病が咬みあわせなどの問題と重なると細菌が歯の上からではなく、根の先からやってきて、虫歯がないのに強く痛むこともある
ときどき虫歯がまったくないのに、虫歯になったような激痛が現れることがあります。歯の根が折れていたり割れていたりする場合はもちろんですが、歯周病が進行した場合や咬み合わせが原因で、歯周ポケットと呼ばれる溝が歯の根の先端部まで通じてしまった場合です。

このような場合は細菌が歯の内部からではなく、歯の周囲から根の先端の神経に炎症を起こさせるため、腫れと痛みのダブルパンチとなります。

治療は表面は虫歯がなくても根の先端の神経が虫歯菌に冒されているために歯の神経は取ります。その後周囲の炎症が落ち着けば歯を残せることもありますが、抜かなければならないこともあります。

まれに咬み合わせが原因で急激な症状が現れた場合などは、治療をしても炎症が強く落ち着くまでに時間がかかり、またそれまで虫歯になったことがない人でも歯を抜くような結果となることもあるため、精神的なショックを受けることがあります。普段から就寝中に歯ぎしりをしている人は注意が必要です。



-関連リンク-
意外な真実!歯ぎしりが歯の寿命を縮める
「歯ぎしりで歯を痛めないためには?
「今さら聞けない! 神経取ると歯はどうなる? 」
「今さら聞けない!?歯周ポケットって何?」
「歯に関する経済学 Vol.2 虫歯の進行度と治療費の関係」
「歯周病にも影響が!歯肉と粘膜の境目はここ 」
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