感染経路はどう違うの?
細菌が入り込む場所によって虫歯と歯周病が区別される |
- 虫歯の場合
- 歯周病の場合
歯周病の場合は、細菌が歯と歯肉の境目の溝から歯に沿って感染して、炎症を引き起こし痛みが発生します。 - 腫れを伴って膿や痛みが出る
腫れると膿が歯肉の内部に溜まり、膿の圧力と炎症の拡がりで痛みが出るようになります。
虫歯の場合は、細菌が歯の中の神経を含んだ組織に感染して炎症を引き起こし痛みが発生します。
虫歯と歯周病の痛みの違い
虫歯と歯周病では、痛みの現れ方が少し違って現れます。それぞれの特徴的な痛みは次のようになります。<虫歯の場合>
ズキズキした痛み
初めは刺すような痛みがたまに起こる程度だったものがだんだん期間や痛みが強くなってきます。
進行するとお湯が痛くなる
最初は水が、しばらくするとお湯もしみたり痛くなってきます。
就寝中に心臓の鼓動にあわせるように痛くなる
さらに進行すると寝ているときにも痛みが続き、我慢ができなくなってきます。
痛みが拡がり我慢できなくなる
虫歯になっている歯だけではなく、その周辺の歯全体が痛くなったり、耳の近くや目の下まで痛みが拡がって、どの歯が痛いのか良く分からなくなります。
<歯周病の場合>
出血や腫れが気になる
歯周病は、初めは痛みはそれほどではなく、どちらかというと出血や腫れなどが気になるようになります。
水がしみるようになる
次第に水が根の露出部に直接触れるため、水がしみるようになります。
一般的な傾向としては、虫歯は初期の段階から痛みが発現しやすく、歯周病は、ある程度進行してから痛くなるケースが多いようです。このため歯周病は、自分ではなかなか気が付きにくく、発見が遅れやすいのです。
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