歯・口の病気/口腔ケア・口臭予防・口臭対策

口臭の悩みは、測定とケアで解決!(2ページ目)

6月4日~10日は歯の衛生週間。歯のこと、お口のこと、気になりますよね。今回は、自分の口臭がどの程度で、口内の健康状態がどうなっているか、誰にも相談できない「口臭」についてお話します。

執筆者:光原 ゆき

舌苔・歯石除去、水分補給、ブラッシングが口臭ケアのポイント

舌苔チェック!
舌の汚れが口臭の原因になることも。
次に、口臭の具体的な治療法や口臭予防について。まず、前に説明した生理的口臭のほかに、ニンニク、アルコール、喫煙などの飲食物による口臭がありますが、これら2つは病気ではありません。病的な口臭の90%以上は、歯周病、虫歯、入れ歯、ドライマウス、舌苔(ぜったい)が原因で、残りの10%は、鼻やのどの疾患、食道や胃などの消化器疾患、気管支炎などの呼吸器疾患、糖尿病などが口臭を引き起こしています。

<気になる口臭の原因物質>
・卵が腐ったような臭いの「硫化水素」
・魚臭い「メチルメルカオプタン」
・ゴミのにおいに似た「硫化ジメチル」

以上の3つが主なもので、口の粘膜や白血球のタンパク成分を口内の細菌が分解、腐敗させることが原因で発生します。口臭予防のポイントとしては、舌苔(ぜったい)と呼ばれる舌に付着した汚れを、口臭が気になった時に専用のブラシでこそげ落としましょう。また、口内を乾燥させてしまうと細菌が繁殖しやすいので、なるべく水を飲んだりうがいをしたりして、口の中に潤いを与えておきましょう。加齢によって、唾液の分泌量は減っていきます。薬の副作用やストレス、疲労などによっても「ドライマウス」になりがちなので、気になったら歯科医師に相談しましょう。そして、最後に虫歯や歯周病のケアを定期的に行うこと。歯科医院で歯石を取ったり、ブラッシングの指導を受けて、正しいオーラルケアの方法を身に付けましょう。


舌苔除去の注意点

歯に歯垢が付くのと同様、舌にも汚れは付きます。しかし、舌苔を気にしすぎて、歯磨きのたびにこそげ落とすのは、舌を傷める原因になります。また、歯周病菌が口内に生息している状態では意味がありません。まずは、歯科医院で、歯石の除去や虫歯の治療を先に行ってから、舌苔(ぜったい)のケアをしましょう。何事もやりすぎは禁物です。

口臭を気にするのはエチケット。でも気にしすぎて悩んでばかりじゃ、毎日がもったいない! 思いっきりしゃべって、お腹の底から笑って、楽しく自分らしく過ごすためにも、オーラルケアしてみませんか。


【 関連リンク 】
  • 口腔内の環境以外にも、内科や呼吸器科の疾患が口臭の原因になることも!
       ⇒口臭チェック(ここカラダ)
  • 素朴な疑問も解決! 歯の健康を考える。
       ⇒歯の健康・なんでもQ&A(ここカラダ)

  • 歯周病など、気になるお口の悩みは歯医者さんに相談しよう!
       ⇒病院検索(ここカラダ)
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