文章:光原 ゆき(前任ガイド)
口臭
口臭が気になって、人と話すのがおっくうになることも……
6月4日~10日は歯の衛生週間。虫歯や歯周病の予防など、歯の健康について考える期間です。歯のこと、お口のこと、気になりますよね。今回は、気になるお口の悩みの中でも、誰にも相談できない「口臭」についてお話します。自分の口臭がどの程度で、口内の健康状態がどうなっているか。自分の抱える口臭の原因を探して、歯科医師に相談し、治療を進めましょう。

気にしだすと止まらない、口臭の悩み

まずはあなたの状態をチェック!

・ 歯磨きは1日1回以下
・ 歯石を3年以上取っていない
・ ヘビースモーカーだ
・ 歯に食べ物がはさまる
・ 舌が白っぽい
・ 口の中がネバネバしている
・ 口が乾くことが多い
・ 歯ぐきから膿が出ることがある
・ 他人から口臭を指摘されたことがある
・ 治療していない虫歯がある

いかがでしたか? 以上の10項目のうち、1つでも該当するものがあったら、今以上に口臭予防を心がけましょう。

駅の売店やコンビニを見るとレジ前には口臭ケア商品がズラリと並び、それだけを見ても、自分の口臭が気になる人が多いということがわかります。口臭にもいくつか種類があり、朝起きた時や空腹時、疲労時などは唾液の分泌が減り、口内に細菌が繁殖しやすくなるので口臭レベルが高くなります。しかしこれは人間が生活していくうえで仕方のない現象です。このような生理的口臭を気にしすぎて、対人恐怖や気分が落ち込んだりするのは、精神的にもマイナスになります。けれども、一度気にしはじめると、人の視線や動作にも敏感になり、一日中口臭が気になってしまう人もいるようです。

機械と人によるダブルの口臭測定で客観的なアドバイス

東京医科歯科大学歯学部附属病院の川口陽子先生が診療を担当する「息さわやか外来」には、他の病院を何ヵ所も回って「異常なし」と診断された患者さんがたくさん訪れます。そのような患者さんの口臭を、客観的に数値化し、治療を行うのがこの外来の特徴で、最も研究を重ねたのが、口臭をどのように数値化するかという点です。まず口臭の測定には、特別な測定機器を使って口臭に含まれる原因物質を検出します。

そしてもうひとつ、人の嗅覚によって、患者さんの口臭を5段階評価する「口臭官能検査」も行います。実際に口臭は、第三者が「臭い」と感じることで問題が生じるわけで、人の嗅覚による検査は、理にかなっています。また検査結果を見ても、測定機器と人による測定の結果に、あまり誤差が生じないことがわかりました。この方法によって、今まで「何でもない」「気のせい」と言われて、逆に不安になっていた患者さんが、自分の数値結果を受け、安心して治療できるようになりました。口臭はとてもデリケートな問題だけに、家族にも相談できずに悩んでいる人も多いようですが、勇気を出して、歯科医師に相談してみましょう。



次のページでは、治療法や予防など、具体的な口臭ケアをご紹介します。