日本人に少なく、あまり知られていない病気なのですが20代~40代の女性に多く、最近増えているとのこと。今回はMSについてお知らせします。
こんなエピソード、なんの病気かわかりますか?
働き盛りの女性に多い |
「あれっ?」
自分に何が起こったのかよくわからず、とにかく病院に行こう、そう考えてとりあえず服を着替え、靴の紐を結ぼうとすると、うまく足が上げられません。それでもなんとか靴をはいて玄関をでたところで、右手がしびれていることに気づきました。鍵を持ってドアを閉めようとしたら、手がもつれて鍵を落としてしまいました・・・
(このお話は事実に基づくフィクションです)
多発性硬化症(MS)って知っていますか?
多発性硬化症とは、脳や脊髄神経という中枢神経の病気で、良くなったり悪くなったりを繰り返してだんだん進行する病気です。この例のように、眼が見えなくなったり、手足が動かしやすくなる、しびれるなどの症状が出現します。自己免疫性疾患の一つと言われていますが、あまり詳しいことはまだわかっていません。日本での患者数は約1万2千人、30前後で発症することが多く、女性に多いことが知られています。
症状や進行の仕方も個人差が大きいのですが、インターフェロンというお薬で、ある程度進行を遅らせることができると言われています。
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