それでは、「外反母趾を防ぐには 靴のはき方・選び方編」。
靴の履き方
ハイヒールはできるだけ、TPOに応じて履く。たとえば、通勤はコンフォートシューズで、会社に行ったらナースサンダルに履き替えて、アフターファイブのいいレストランでのデートの時だけこそっとヒールをもっていくなど、履き替える手間をおしまないことが重要。靴の選び方
それでも、やっぱりある程度のヒールのある靴は履きたいという方への注意点をまとめてみました。ハイヒールの選び方のポイント12か条
- ヒールは低め(できれば3cm以下高くても5cm)を選ぶ。
- 高いヒールなら、ある程度太さのあるものを選ぶ。
- 靴の中張りの材質をチェックして足が前に滑りにくいものを選ぶ
- かかとから土踏まずまでのかたちがしっかりしてるものを選ぶ。
- 足首ストラップつきを選ぶ。
- 靴の甲の部分が足の指より深いものを選ぶ。
- 夜選ぶ。(夕方は足は0.5cmむくんで大きくなる)。
- 三角形よりはスクエア型。
- ぴったりしたウイズを選ぶ。(ウイズとは親指と小指の付け根をむすんだ辺りの足の周りの長さ。これがゆるくてもきつくてもだめ。理想はウイズがぴったりでその先の足の指がパタパタ動くこと)
- 足の指がパタパタ動く
- 革がやわらかくて、親指の付け根に縫い目がない。(重要!見落としがちです)
- 靴の先端が中指寄りよりは親指寄りの方がよい。
どうでしょうか?
たとえば、外反母趾用の靴でも、自分のウイズにあっていないとだめなのです。難しいですね。
パンスト効果
ヒールに欠かせないものはパンストですが、これは弱い力ながら、ずーっと親指を外側に曲げつづけますので、家に帰ったらパンストは脱ぐようにしましょう。立つための靴と歩くための靴
実は、歩くためによい靴とずっと立っているためにいい靴は違うのです。人間の足は、地面から足が離れると足の幅が減り、地面につくと足に体重がかかって幅広になります。歩くために理想的な靴は、この足の幅に合わせて革が伸び縮みする靴ですが、もしこの靴をずっと履いて立っていると、多分ちょっときつくて足が締め付けられてむくんでしまいます。靴選びは難しいですね。
買ってしまった靴を何とかしたい
これには3つの方法があります。- 買った靴屋さんであたるところを伸ばしてもらう
球環バサミという器具(シュースプレッターともいいます)で押し広げてもらいます。 - シューストレッチャーを使う
これはシュースプレッターほど強力ではないけれど、じわじわ伸ばせるので割と便利。次の季節のものでお気に入りだけどはくと痛いものなんかを靴箱の中でのばしておくといった使い方もあります。 - 革の軟化材スプレーを使う
革をはいた上からスプレーすると、体温で自然と伸びます。
とまあ、大体こんなところでしょうか。
まとめ
ちょっと外反母趾気味かなーという人は、夕方に靴屋さんにいく。そして、まず、サイズ(長さ、幅、高さ)土踏まずの位置をチェック。余裕があれば、なかの材質まで見て、滑りにくそうなものであればなおグッド。親指の付け根に縫い目がないかなんかもすばやくチェック。夏なら足首ストラップ、冬なら足首がストレッチのブーツなんかもいいですね。ここまでくまなくチェックしたら、今度は実際に履いてみる。ちゃんと立って鏡の前まで歩いていって、しっかり立つ。ウイズ(親指の付け根と小指を結んだあたり)はしっかりしてますか?足の指は動きますか?これをクリアーしたらまずまずの靴でしょう。
でも、全部はクリアーしていないけれど、まあまあのフィット感で、でも、あたるところがある靴を買いたいという人もいるはず。そういう方は、その場でシュースプレッターで、あたるところを広げてもらう。でも、念のため、革軟化スプレーも買う。余裕があればシューストレッチャーも買っておうちで広げておく。
ここまでやったとしても、とってもおしゃれなフォーマルな靴は、デザイン優先なので足に合わないものです。そういう細めの靴は本当に必要なときまで持参してゆき、直前に履き替える。
それでは次回は装具、運動について紹介します。