注意:腹囲測定の方法は、へその部分を中心に胴体をぐるっと一周してメジャーで長さを測ります。いわゆるウエストとは測る部分が異なりますので、ご注意ください。
まずは復習、メタボリック症候群とは?
何もかも制限してしまうのはストレスになりますが、缶コーヒーやジュースには砂糖がたっぷり入っていることも…… |
- 血液検査で中性脂肪150mg/dl以上かつ・またはHDL(善玉コレステロール)40mg/dl未満
- 収縮期血圧130mmHg以上かつ・または拡張期血圧85mmHg以上
- 空腹時血糖値110mg/dl以上
腹囲測定の根拠と矛盾
結論から言うと、腹囲は男性で85cm以上、女性では90cm以上(かつBMI25以上(※))あると、同じ箇所で腹部CT検査を行った場合の内臓脂肪量が、- 男女ともに100平方センチメートル以上あるであろう
(※)BMIとは、体重÷(身長(m)の二乗)×100です。
身長170cm、体重60kgの人では、60÷(1.7×1.7)=20.76です。
腹囲は一日を通してもプラスマイナス1.5cm程度は変動があり、しかも特定健診に向けてトレーニングを積んだ医療従事者が測定したとしても、測るたびに誤差が生じるのを避けることは困難です。また、わざと息を吸ってお腹を引っ込めて測ればごまかせるのではないか、という方もいらっしゃるかもしれません。ですが、腹囲も含めて健康診断・メタボリック症候群の持つ意味を考えていただきたいのです。
次のページでは健康診断の結果について考えてみましょう。