「家で仕事を始めたい」から、「通信講座」でみたテープおこしをやってみたいと考えている方も多いと思います。通信講座や学校では、確かに「勉強」はできるのですが、実際の仕事に即していなかったり、一昔前の仕事方法だったりすることが多々あります。そして何より「テープおこし」は、プロフェッショナルな専門知識が求められる仕事です。今回は、その本当の現状を、第一人者である廿さんにお聞きしてみました。

★廿さんのHPはこちら。著書に「ゼロから学ぶテープ起こし」があります。

「道具」は大切。プロとしての意識をもつ

テープおこし機器
機器を揃えることも必要。もちろん操作方法、データの取り扱い方法を覚えることは必須です。
廿さんの仕事部屋でもあるリビングにお邪魔した時に、最初に驚いたのは、そのパソコンについているアームパット。フィンランド製のエルゴレスト社の商品で、キーボードをハードに使う方には、肩こり予防のツールにもなる道具です。

廿氏:夫はクリーニング店を経営しているのですが、使用している道具は、もちろんプロ仕様の道具です。アイロン一つでも家庭用のものとは比べようもないくらいのパワーがある物を使用しています。それは、ある意味当たり前のことですよね。それなのに、在宅で仕事を始めたい方は、途端に意識が甘くなってしまう気がしています。

ガイド(以下G):うんうん、わかります。パソコンを使う仕事なのに、自分のパソコンについて何も知らないで「在宅で仕事を始めたい」という方が多いですよね。ガイドも「夫が帰らないとパソコンはなおせません」と平気で言う在宅ワーカーがいるのには閉口してしまいます。

廿氏:そうなんです。プロ意識を持って、まずは仕事をしやすい環境を整えていくこともおすすめですよ。

「耳で聞いた言葉に、すぐに字を当てはめられるか」

廿氏:では、宮田さん、60分のテープを、加工なしでおこすのに、どのくらいの時間がかかると思いますか?

G:どうでしょう。3時間くらいでしょうか?

廿氏:いえいえ、プロの方でも5時間位はかかります。それも、テープの音声の状態や、話者によっても変わってきます。いつもプロのアナウンサーが話している訳ではないので、聞き取ることは想像するより大変なのです。

G:では、聞き取れない単語はどうされるのですか?

廿氏:もちろん、調べます。yahooなどの検索サイトを駆使するほか、新聞、雑誌なども勉強になりますよ。ある意味これまでの人生で学んだことを全て活かして調べます。

例えば、「京都会議」という話がでた時に、「地球温暖化防止京都会議」と浮かんでくる方と、こない方では単語を調べる時間が大幅に変わってきます。「耳で聞いた言葉に、すぐに字を当てはめられるか」が重要です。

大げさなようですが、言葉を沢山知らないと仕事をすることは無理です。その人の生き方全体にかかわってくる仕事ですね。

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