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形式は自由、だからこそ難しい 職務経歴書の書き方-技術者編(3ページ目)

ときには、履歴書以上に重視されることもあるのが職務経歴書。書式は自由ですが、だからこそ的確にアピールするための工夫が必要になります。

執筆者:西村 吉郎


キャリアが豊富な人に
技術分野ごとにまとめる形式

時間的な流れで区切るのではなく、技術分野別に区切るのもひとつの方法です。たとえば、システムエンジニアリング、ソフトウエア開発、ハードウエア開発などに従事した経験がある人の場合、それぞれの技術分野で区分して、前記の一覧形式で従事したプロジェクトを示していきます。

この形式は、応募者がどんな技術を身につけており、何ができるのかが一目で納得できるメリットがあります。経験の長い人やさまざまな技術分野を経験している人に適した形式といえるでしょう。

ただ、各技術分野にどれくらい習熟しているのかがわかりにくいきらいがありますので、その分野にタッチしていた期間を併記すると、より理解してもらえることになります。

プロジェクトとして示す以外にも、たとえば計装関連であれば、配管設計、機械設計、電気設計など設計分類により区分し、それぞれの分野における知識や経験内容を列挙するなどの方法も考えられます。ご自身の技術分野に応じて、適切な方法を工夫してみてください。


経験年数の浅い人に
自己PR文を交えた形式

キャリアが浅い場合、入社以来配属先も仕事内容もさして変化がなく、書くことも限られてきます。こういう人には、履歴書に記入した職歴欄をフォローする形で業務内容を詳細に書き込んでいくほか、自己PR文をプラスする方法を考えてみましょう。仕事として経験したことだけでなく、新人研修で学んだことを示すのも手です。

自己PR文では、応募職種に対応した志望の動機、その仕事で実現したいこと、仕事にかける意欲などをアピールします。ただし、職務経歴書はあくまで職務経歴を伝える文書ですから、自己PR文はあくまでも補足として記述するべきです。多くても200~300字程度で抑えるべきでしょう。ちなみに、この項の文章がほぼ300字です。

なお、職務経歴書の現物については、「おすすめINDEX」の中の履歴書や職務経歴書の書き方のリンク先などを参考にしてください。
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