転職のノウハウ/転職での仕事・会社の選び方

先輩や知人に聞くべき、情報収集のポイント(2ページ目)

キャリアや転職について考えるとき、誰しも「情報を集める」ことと思います。その会社の業務内容や社風はもちろん、残業や給与など、知りたいことばかり。今回は情報収集のポイントをご紹介します。

執筆者:高野 秀敏


お会いしたときに何をヒアリングすべきか

あってくれた人、話をしてくれた人には感謝の気持ちを忘れない
あってくれた人、話をしてくれた人には感謝の気持ちを忘れない
最初は、何よりお会いしていただいたこと、時間を割いていただいたことに感謝の気持ちを述べることです。これがすぐにできないと、そもそも話す気持ちがなくなってしまいます。また、遅刻をしないこと。相手よりも早く待ち合わせ場所にいるのは基本です。そして、電話で連絡する場合は、丁寧に対応することです。

感謝は口で言わなければ、伝わりません。なにせ初対面だったり、久しぶりにお会いする方なわけです。まずは礼儀、礼節。その次にヒアリングです。ヒアリング内容は、自分が気になる点をしっかり聞くべきです。ただし、相手の方も、自分については、評価(人事でなくても)してしまうものなので、見られ方には気をつけましょう。



【ヒアリングポイント】
具体的に、何を尋ねるとよいのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

■会社の魅力(その方がどこに魅力を感じているか)
■会社の課題(その方が感じている課題)
■仕事内容(相手の方が自分の就きたい仕事について知っている場合)
■給与、評価(同期で、最大、最小、平均などどれくらいか)
■時間(実際の労働時間や休みが取れるのかどうか)
■産休(実際とっている人がいるのか)
■離職率(全社がわからなければ、部署など)
■自分は、その会社で働いているイメージがあるかどうか
 (主観でもかまわないので、意見をもらうこと)


※ちょっと余談になりますが、
 最近共通している「感謝する精神」のなさが懸念していることがあります。

自分自身もできていないときがあり反省していることなのですが、最近は、「感謝の気持ち」「礼儀、礼節」というものが失われているような気がしてなりません。たとえば紹介していただいたら「ありがとう」と言う。お礼の電話やメール、手紙を書くとか、何もお金を払うということではなくて、できること、気持ちを伝えることが重要です。

すっかりおじさんのお説教のようではありますが、最近は、このような当たり前のことができていない人が多いので、逆にきちんとお礼をいうと、それだけでも好印象になります。人脈のある人とない人はこのお礼をきちんといえるかどうかということが、とても重要な気がしています。

仕事柄いろいろなお付き合いが多く、紹介して欲しいと良く頼まれるのですが、きちんと誠実に対応していただける方にやはり紹介したくなるもの。紹介者の立場に立てるかどうかが重要です。情報だけとって「ハイ!サヨナラ」とならないように、気をつけないといけないと思います。言うのは簡単で、行うのは難しいことでもあるのですが。

今まで、5,000人以上の方のキャリアをみてきましたが、最終的には高い人間性や人徳があるなと感じるような方が、納得いく人生を歩んでいると感じます。

自分自身もこれからですが、仕事を通じて、徳のある人間になりたいものです。


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