あらかじめ予定していたチェック項目だけでなく、面接が終わった時点で、会社に対する印象や自分なりの感触についてもすぐに書き込んでおくと、再検討する際に役立つことでしょう。
日程表をつくって、スケジュールを調整
在職しながらの転職活動では、一方で仕事をそつなくこなし、その一方で、面接など自分の都合だけではすまないスケジュールをうまく調整していく必要があります。短期間に2、3社並行して応募するとなると、スケジュールはさらに複雑になってきます。こうした日程調整には手帳を使う人が多いかと思いますが、1カ月半で5社にアタックして転職を決めたDさんは、見やすさを考えて、ノートを活用したとのことです。
「B5サイズのノートなら1ページ当りのスペースが大きい分、仕事のスケジュールも転職活動のスケジュールも一緒に書き込めます。具体的には、ノートの左端に2本の縦線を引いて月日と曜日を書き込み、カレンダーを作ります。さらに、ノートのまん中ほどに罫を引き、ここには仕事のスケジュールを記入する。同じページの右側は、情報収集のために専門図書館を訪ねたり、友人に会うなどの予定を書き込む。見開きの右ページは、5センチくらいの間隔で縦罫を引き、1つの枠につき応募先1社ごとのスケジュールを書き込む欄としました」
このように、履歴書を郵送した時期、面接の予定、採否の通知が届く時期など、応募してからあとの経過を記入しておけば、複数の企業に応募する場合でも、スケジュールは一目瞭然で、常に全体の活動状況が把握できることになるというわけです。
予想される質問への、回答も文章化しておく
面接では、転職を決意した理由、その会社や仕事を志望した動機、これまで携わってきた仕事内容、自己PR、短所・長所などが質問されます。これら必須の質問に対しては、事前に自分なりの回答を準備しておくことが重要となりますが、この場合、あれこれと頭のなかで考えるより、文章として書き出してみると、よりはっきりと考えが整理できます。自分は、なぜその仕事に就きたいと考えるのか、この先どういう人生を送りたいと考えているのか、自分はこれまで、周囲の人からどういう評価を得てきたか、改めたい欠点は何か、などなど、具体的に文章にしてみると、それまであやふやだったことも明確になってくるものです。
新しい会社や仕事に何を求めるのか、どういう条件の会社、仕事につきたいのかなど、会社選び、仕事選びの条件についても書き出し、その上で、絶対譲れない条件はどれかを絞り込んでいくのも、転職先選びの基準を明確にすることに役立ちます。