集めた情報やスケジュールを整理するためのノートを用意しておくと便利です |
記事の切り抜きは、余白をとって大胆に貼る
これまで経験のない業種や職種に転職する場合、目指す業界の現状や職種の具体的な仕事内容などについての研究が欠かせません。時間が許す限り、関連する資料や業界誌紙に目を通したり、書店で本を購入するなどして、アウトラインをつかんでいくことが肝心です。十分な業界研究、職種研究ができていれば、面接でも自信をもって受け答えできることになるでしょう。ところで、資料や新聞、書籍などただ読むだけではなかなか頭に入りません。かといって、いちいち書き写すのも面倒です。そこで、マンション業界からレジャー産業に転職したAさんは、ポイントになりそうな箇所はどんどんコピーをとって、あとで切り貼りする方法をとったそうです。
「図書館の多くはコピーサービスを行っているので、少しでも役立ちそうな箇所はコピーをとり、家に帰ってから必要な箇所を切り取って、ノートに貼り込んでいきました。インターネットを使って検索した情報も、オンラインで読むのではなくプリントアウトして、同様にノートに張り込みました。時間の節約にもなるし、持ち歩いていれば、ちょっと時間が空いたときにでも読み返すことができますから」
Aさんは、ノートに貼り付けるときはぎっしりとスクラップするのでなく、1ページに1、2点程度とし、余白を多めにとったとのこと。記事中に意味不明な言葉があったり、気になる項目があった場合など、それを別途の資料で調べ、補足のコメントを書き込めるようにしたわけです。
ルーズリーフタイプのノートに、その都度ホチキスで貼り付ける方法も
コピーや切り抜きで情報を集めるのはいいのですが、だんだん溜まってくると、スクラップするのもイヤになってしまいます。そこでBさんは、一枚ごとに取り外しできるルーズリーフタイプのノートを用意し、普段は、そのルーズリーフを数枚と、小型のホチキスを持ち歩いて、新聞や雑誌に気になる記事を見つけたら、その場でノートに貼り付ける方法を取りました。新聞などのように大きなものでも、読みたい記事が表にくるようにノートのサイズに合わせて折りたたみ、ホチキスでパチン。いちいちハサミで切り取る必要もありません。
この方法だと、いつでもどこでもその都度整理できますね。ホチキス留めだと体裁は悪いかも知れませんが、情報として保存するのが目的ではなく、転職活動の期間中だけ利用でいればいいわけですから、結構使える整理法だと思います。
会社情報は1社あたり、見開き2ページに整理する
求人誌や新聞、インターネットなど、求人情報の媒体はいくつもありますが、それぞればの媒体によって情報記載の体裁が異なり、コピーしたり、切り抜いた状態のままでは会社の内容や給与など比較検討するには結構不便です。そこで、プログラマー3年の経験を生かして転職したCさんは、表計算ソフトを活用してオリジナルのフォーマットによる会社情報ファイル用紙を作成。気になる会社が見つかったら、その用紙に必要事項を書き込んで、ノートに貼り込んでいきました。