文章:志田 玲子(All About「よくわかる時事問題」旧ガイド)
原発がストップ、停電や火災、水道管破裂などが発生
8月11日午前5時7分ごろ、静岡県で強い地震が発生! 震源地は駿河湾で、地震の揺れの強さを表わす震度は、静岡県伊豆市、焼津市などで6弱(立っていることが困難な状態)。東京、横浜などでも、震度4を観測しました。また、地震エネルギーの大きさを示すマグニチュード(M)は6.5と推定されています。この影響で、静岡市の南西にある浜岡原子力発電所の4、5号機が自動停止しましたが、放射能漏れは確認されていません。一方、県内では、停電や火災、水道管破裂などが発生し、けが人の数も増えています。気象庁は「東海地震ではない」
ところで、静岡県といえば、以前より「東海地震」が想定される地域。今回震源地となった駿河湾の海底には、「駿河トラフ」と呼ばれるプレート境界があります。これを震源域として、近い将来、マグニチュード8程度の大規模な東海地震が発生する可能性が、指摘されています。ただ、8月11日朝の時点での気象庁の見解によれば、「今回の地震は東海地震ではない」。今回はマグニチュード6.5で、発震機構は横ずれ断層型。一方、東海地震はマグニチュード8程度と地震エネルギーがより大きい上、発震機構も逆断層型で、今回とは異なるタイプ。従って、東海地震ではないとの見方を示しています。ただ、詳しいことは、11日に開催される判定会議で話し合われる予定……。俗に、「災害は忘れた頃にやって来る」と言いますが、早朝の地震にびっくりして、跳ね起きた人も多いはず。今回の地震で、首都圏に甚大な被害をもたらす恐れのある東海地震に、改めて注目が集まりそうです。【関連記事】
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