仕事が広範囲の財務大臣
このように見てくると、財務省の仕事はとても範囲が広い仕事だと分かります。国のお金に関わり、それぞれの業務がお互いに深い関係を持つため、必然的に担当が広範囲にわたるのです。したがって財務大臣職務も広範囲になります。それだけ重要なポストであり、財務大臣(旧、大蔵大臣)経験者が、内閣総理大臣を歴任することも多いようです。
現在、世界的に経済環境が悪化しています。与謝野財務・金融・経済財政大臣は、3大臣兼任後、スケジュール調整に苦労している様子です。
財務大臣の諮問機関である財政制度等審議会は、大臣の突然の交替で事前準備が不足しているとして延期。続いて、来年度予算の国会審議を重視して、与謝野財務大臣はタイで開かれた東南アジア諸国連合・日中韓(ASEANプラス3)の財務相会合を欠席。
とはいえ、報道によれば、与謝野財務大臣の就任を好感する声が財務省内外で聞かれるようです。財政・金融ともに精通していることや、良心に従った物言いが人望を集めること、忠実に任務を全うすることなどが、信頼感を集めているのでしょう。
くれぐれも、激務で体調を崩されないよう、お祈り申し上げたいところです。兼務する金融大臣(内閣府特命担当大臣・金融担当)も、金融の混乱を受けて重要な責務。次回の記事では、金融担当大臣、金融庁の仕事についてご紹介します。
【関連サイト】
・『為替介入って何?』
・『日曜日の政治用語:概算要求(「よくわかる政治」ガイドサイト)』
【関連リンク】
・『経済政策ほか、税金・財政・金融・政治資金(「よくわかる政治」ガイドサイト)』