「我が家のようなケース」の標準
似たような家族構成でも、価値観や生活スタイルで収入、支出は全然違う! |
家計調査の結果は、「総世帯のうちの勤労者世帯」とか「二人以上の世帯のうち勤労者世帯」というようになっています。総務省統計局では、ライフスタイル別、世帯主の年齢別、家族構成別などのデータ「家計簿からみたファミリーライフ」(総務省統計局)にまとめていますので、より自分のスタイルに近い統計結果を参考にすることができます。
しかし、よく考えてみて下さい。同じ年齢の家族構成で、同じ収入、同じ貯蓄額の世帯が隣同士に住んでいたとします。この2つ世帯は、支出の内訳やその金額が、同じになる可能性がどれだけあるでしょうか?
例えばペットを飼っているか否かとか、趣味にかかるお金がどれぐらいかとか、子どもの進路がどうかとか、さまざまなスタイルで支出の内訳は変わってきます。現代においては、その生活スタイルやポリシー、趣味、将来像などは多様化して、何が標準的なのかも決められなくなっているのではないでしょうか。
となると、家計のやりくりに基準がないのかと思われそうですが、そうでもないでしょう。自分の生活スタイルに見合った価値観に基づいた支出の仕方を確立していき、その資金計画を基準とした支出を心がけていくことが「我が家の家計」に一番ぴったりと合うのではないでしょうか。
話題が個別の家計の問題にずれましたが、このように、家計調査のような平均的データは、個々の家計と比較するのが主目的ではなく、国の世帯全体の傾向を知るための資料と考えた方が良いでしょう。
シリーズ次の記事「2007年の家計簿を覗き見!」では、2007年の家計の現状を見ていくことにします。
【関連サイト】
・「2007年の家計簿を覗き見!」
・「ニュースでたどる消費の傾向」
・「家計簿からみたファミリーライフ」(総務省統計局)
【関連リンク】
・「景気指標や経済データ検索」