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挫折しない日経新聞の読み方<仕事生活編>(2ページ目)

「日経新聞を読みこなせたら、仕事や家計管理がうまくいくのに」と思ったことはありませんか。「難しくて長続きしない」というあなたに、挫折せず楽しく読めるコツを伝授します。

執筆者:石原 敬子

読む時間がない、の言い訳をしなくなる読み方

ストップウォッチ
時間を決め、その時間内に読めた記事だけは自分のモノにしてしまおう!
そもそも日経新聞は、一般紙に比べると難しく、つい遠ざかってしまいがちですい。そして、その言い訳に「時間がない」などと言ってみたくなります。しかし、それではスキルアップにもなりません。まずは、続けて読める何かを見つけましょう。

無理をせず、自分にとって必要な記事を拾い読みすること。あれもこれもと欲張らず、最小限の記事だけを読めばよいのです。といっても、読み慣れない人は難しいものです。肩に力が入って1面から目をギラギラさせて読み始めてしまうと、すぐに疲れてしまって最小限の記事も読めずに挫折してしまいます。興味がなく自分に必要でない記事は、割り切って飛ばしましょう。

必要な記事を絞り込んで読む手順としては、まず「見出し」を眺めます。「関係なさそうな見出しは、すぐ忘れてしまおう」ぐらいの気持ちで十分です。目に留まった見出しがあれば、リード(最初の1段落)まで読み進めてみましょう。ここまで読んでニュースの概要が分かったり、興味がないと思えば、その記事はここで読むことをやめます。

リードを読み自分に必要な情報だと思えば、いよいよその先まで読み進めてみましょう。興味があったり、必要性を感じている記事ですから、ある程度は読めるのではないかと思います。本文まで読み進める記事は、それほどたくさんなくても十分です。最初の目的は、毎日続けることだからです。

この作業を、自分のライフスタイルに応じて時間を決めて行ないましょう。タイムオーバーしたら、それ以上読まなくてもOK。それでも三日坊主で読まなくなってしまっているよりは、ずっとずっと進歩です。その時間まで、いくつかの記事は読んだはずですから。

朝ビジネスが注目されている今、新聞を片手にカフェでゆっくり朝食を、というルーティンワークは、1日がパリッとしそうですね。

さらに読む時間をコンパクトにするには

この「見出しを眺める」→「ふるいにかけてリードを読む」→「さらに選別して本文を読む」の方法になれてきたら、さらに時間を凝縮させて読めるコツがあります。

ほとんどのニュースは、1つの記事がいくつかの段落に分かれており、その段落ごとに小さなトピックが完結するようになっています。そのため、自分にとって必要な話題に触れている段落だけを読むことも可能なのです。一文字下がった段落の最初の部分で、その段落に何が書かれているのかを判断することができます。段落開始の行にどんどん目を進めていき、自分の知りたい情報が書かれている段落を探すと効率的です。

ニュースを自分の言葉で語れ

目に留まった記事を自分のものにするには、「これは○○ということなんだな」と自分の言葉で語ることです。その情報を仕事や生活面に使うなら、なおさらです。プレゼンや会話でその情報を取り扱う場合に、うろ覚えの話題を持ち出すことと比べると、説得力が全然違ってくるでしょう。

そのためには、本文まで読み進めた興味のある記事について、「これは○○ということなんだな」「この先の展開はこうなりそうだな」「この影響は、こうだろうな」と考えてみると良いと思います。

最後に、どういった紙面が仕事や生活、家計管理に役立つでしょうか。次のページで紹介しましょう。
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