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虎視眈々とゴミを狙うカラス対策は、どこの街でも深刻!
写真提供:2000ピクセル以上のフリー写真素材集
リサイクル意識の高まりを受け、全国のゴミは、順調に減少街道を進んでいます。一方、意外と知られていないのが、30年も続く「東京ゴミ戦争」。そこで、ゴミの押しつけを巡る壮絶なバトルを探ってみると……

【CONTENTS】
■1ページ…… リサイクル全盛時代、東京23区はプラスチックを「可燃ゴミ」へ
■2ページ…… 壮絶な「23区ゴミ戦争」とは?
■3ページ…… 日本が出すゴミは、外国と比べて多い?少ない?

リサイクル全盛時代! 全国のゴミは順調に減少

「可燃ゴミ」に「不燃ゴミ」……日々の生活を送る中で、誰しも縁を切れないものですね。日本国内のゴミ排出量は5,273万トン(2005年度)。東京ドーム約142杯分にも相当する膨大な量ですが、ピーク時の5,483万トン(2000年度)と比べると、約4%ダウン(環境省「一般廃棄物処理事業実態調査の結果(平成17年度実績)について」)。ここ数年は減少傾向が続いています。これも、国民のリサイクル意識が高まり、ゴミの分別が進んだ成果の表れ?!

東京23区は、一部プラスチックを「可燃ゴミ」へ

そんな中、東京23区は今年4月、「不燃ゴミ」だった一部のプラスチック・ゴミを「可燃ゴミ」に含める分別をスタート。サーマルリサイクル(※)のため、新たに「可燃ゴミ」として収集されるのは、カップ麺の容器やCD、ビデオテープ、発泡スチロールなど。東京23区清掃一部事務組合によれば、「焼却炉の性能向上により、プラスチック・ゴミを燃やしても有害物質が出なくなっている。また、燃やすことで得られた熱エネルギーを、電力にして売ることもできる」。有害物質排出の心配もない上、排熱エネルギーを有効活用できるというわけですね。
※ 廃プラスチックを燃焼させることにより、エネルギーを回収する方法。

さらに、これまで埋め立て処分をしていたプラスチック・ゴミを焼却処分することで、最終処分場(リサイクルなどができないゴミを埋める処分場)の延命も可能。現在の最終処分場は、埋め立てを続ければいずれ満杯になってしまい、新たな処分場が必要となります。しかし、誰からも嫌われる「迷惑施設」の新設には、周辺住民の反対運動がつきもの。だから、埋め立てゴミの約6割を占めるプラスチック・ゴミを焼却に回して全体量を減らし、現在の処分場をできるだけ長く使えるようにしよう!というわけですね。ただ、「プラスチックを燃やすことで、ダイオキシン類などが発生したりしない?」と不安を訴える声もチラホラ……。
参考資料:読売ウイークリー2008年1月20日号

こうしてサーマルリサイクルに踏み切った23区ですが、その裏では、30年も前からゴミの押しつけを巡る壮絶なバトルが展開されていたのです。そこで、「23区ゴミ戦争」の実態を探ってみると… → 次のページへ