国際社会はクーデターを強く非難

ホンジュラス周辺の地図
ホンジュラス周辺の地図。赤い国がエルサルバドル。
このクーデターに対して、国際社会は強い非難の目を向けています。米州機構(OAS)は、クーデター直後に緊急会合を開き、セラヤ大統領の即時無条件復帰を求める決議を採択すると同時に、クーデターで成立した政権を認めない立場を明確にしました。

国連も30日の総会で、ホンジュラスに対してセラヤ大統領の政権をただちに復活させるよう求めた決議を全会一致で採択しました。国連はホンジュラスのクーデターを「民主主義を破壊する行為」として、強く非難しています。

ホンジュラスの暫定政権は米州機構の決議を無視していたため、7月に入って米州機構は、「通告に従わないなら、ホンジュラスの加盟資格を停止する」という追放予告まで出してきました。ところがそれでも暫定政権は従わないため、ついに7月4日にホンジュラスの加盟資格停止を決定しました。

またアメリカもクーデターを非難し、ホンジュラスへの援助プログラムの一部を停止する措置を発表しています。

これからどうなるのか?

今後ホンジュラスはどうなっていくのでしょうか? 国内では、セラヤ大統領の支持派が暫定政権に対して抗議を続け、軍などと衝突しています。軍が支持派に向かって発砲し、負傷者だけではなく死者も出ているという報道もあります。

このままだと、ホンジュラスの暫定政権は国際社会の中でどんどん孤立していきます。それでも自分たちの道を行くか、あるいはセラヤ大統領を復権させて国際社会に受け入れてもらうか、どちらかを選ばなくてはなりません。

ホンジュラスは小さい国なので、日本との貿易額もそれほど大きくはありません。日本へ輸出している品目で最大のものはコーヒーであり、また日本からの輸入品で最大のものは自動車です。今のところ、日本への影響はそれほど大きくありません。

ただ政治的混乱が長引くと、国民の生活が圧迫されていくことが予想されます。もともとホンジュラスは経済的にも立ち遅れている国なのに、さらに国民の生活が苦しくなるような事態は避けて欲しいものです。

参考サイト

AFPBB News(2009/6/29)
毎日新聞(2009/7/1)
ロイター(2009/6/29)
ロイター(2009/7/1)
毎日新聞(2009/7/5)


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