不況に苦しむ日本経済ですが、最近「政府紙幣」を発行することが不況脱出への近道なのではないか、という声が出てきています。この政府紙幣とはどんなものなのでしょうか?

【CONTENTS】
日銀ではなく政府が発行するお金(1P目)
政府紙幣発行の目的は?(1P目)
デメリットは無視できない(2P目)
世界の政府紙幣の例(1)-シンガポール(2P目)
世界の政府紙幣の例(2)-ジンバブエ(3P目)
インフレになったら生活は?(3P目)

日銀ではなく政府が発行するお金

お札
政府紙幣は、現在の日本銀行券とは別のデザインになる?!
普段私達が使っているお金・日本銀行券は、名前の通り日銀が発行しています。それに対して政府紙幣とは、政府が発行するお金(硬貨や紙幣)のことを指します。今回日本政府が考えている政府紙幣は、既存の日本銀行券と1対1の等価交換ができるような紙幣、つまり全く同じ価値の新しい紙幣になります。

では、なぜこの時期になって政府紙幣を発行するという話になっているのでしょうか? それは、景気対策のために有効な手段だという主張が出てきているからです。

政府紙幣発行の目的は?

1990年のバブル崩壊以後、日本経済はデフレの状態が長く続きました。今回の不況によって、デフレがさらに深刻化すると予想する専門家が増えています。政府紙幣を発行して日本に出回っている通貨の量を増やすことによって、デフレを緩和してインフレの方向へ持っていくことで、デフレスパイラルを防止できるのではないかと考えられています。

もう1つの政府紙幣発行の狙いは、これ以上の国債発行をやめることです。日本の借金はすでに800兆円以上であると言われ、このままいくと国家そのものが破綻してしまうのではないかという恐れが高まっています。

それを防止するために、国債ではなく紙幣、つまりお金そのものを発行してしまえば借金にはならないので、これ以上国の借金が増えることはなくなると予想されます。