今年も、黄土色の「春一番」が初襲来!
暖かい季節を迎えると、花粉と共に日本列島を襲うのが、ありがたくない「春一番」=黄砂です。今年も3月2~3日、九州から北陸、東海などの広い範囲で、初観測! このため、視界がさえぎられ、熊本と長崎で3キロ、岐阜や大阪でも8キロ先までしか、見通せなくなってしまいました。さらに、4日にかけて、関東や東北南部にも広がる模様で、気象庁は、「屋外の洗濯物や車に付着したり、交通機関などに影響が出たりする恐れがある!」と、注意を呼びかけています。たしかに、黄砂粒子は粘りがあるため、一旦付着するとなかなか落ちず、厄介なことこの上ない……。中国では、マスクにサングラスが必須アイテム!
黄砂は毎春、中国大陸の砂漠や黄土地帯で吹き上げられた大量の砂ぼこりが、偏西風に乗り、日本列島まで飛来する現象。その誕生地=中国では、さらに深刻な状況です。今年初の強い黄砂が発生した2月29日、同国北西部では、視界がわずか300m前後=熊本・長崎の10分の1にまでダウン! あたり一面が砂に覆われ、空は黄褐色にくもり、まさに「黄土色の砂嵐」にふさわしい現象……。このほか、首都・北京など幅広い地域で、激しい黄砂が吹き荒れ、道行く人には、マスクにサングラス姿の人が目立ちました。中国当局によれば、今年の黄砂は、例年より頻繁に影響が起こる模様。ということは、日本への影響も例年より深刻化する? 黄砂には、有害物質が含まれているとの指摘もあるところ、国内でも、5月のピークに向け注意が必要!と言えそうです。【関連サイト】
・光化学スモッグに黄砂、日本の空が危ない?!(黄砂の発生原因・人体への悪影響など、All About記事)
・環境省・黄砂飛来情報