文章:石原 敬子(All About「よくわかる経済」旧ガイド)
ここでいう、「フツーのファンド」とは、証券会社、銀行、保険会社などが一般の投資家に向けて、テレビや新聞で宣伝したりホームページ上で案内している投資信託(ファンド)のことを指します。「村上ファンドとフツーのファンドは何が違うの?」という素朴な疑問を受けることがとても多いので、その違いを説明しましょう。

<INDEX>
村上ファンドは私募ファンド(1P目)
公募ファンドは規制が厳しい(1P目)
運用は何でもアリ、の私募ファンド(2P目)
ヘッジファンドのほとんどが、私募ファンド(3P目)

村上ファンドは私募ファンド

1万円
私募ファンドは最低1億円から?!
村上ファンドや長者番付の清原達郎氏が運用するタワーファンドのようなプライベートファンドは「私募ファンド」で、投資信託は「公募ファンド」です。これは、募集の方法の違いです。そのため、「公募ファンド」と「私募ファンド(プライベートファンド)では、監督官庁への提出書類等に関して大きな差があります。

一般に、証券会社や銀行などで販売している投資信託は、投資している方も多いでしょうし、身近な存在です。この「公募ファンド」から説明していくことにしましょう。

公募ファンドは規制が厳しい

テレビや新聞などで宣伝されていて、証券会社、銀行、保険会社などの店頭やホームページで不特定多数の投資家に対して販売されているファンドを公募ファンドといいます。

証券取引法では、公募とは50人以上の者を相手方として、新たに発行される有価証券の取得の申込みの勧誘をすることと定められています。広く大勢の投資家に投資をしてもらうため、投資対象や投資手法などが規制され、デリバティブの組み入れや為替の予約取引等について、一定の制限がかけられています。また、有価証券届出書・有価証券報告書などによるディスクロージャー(情報開示)が義務付けられています。

運用の面では、国内公募のファンド(投資信託)の場合は、現物の株式や債券を買うことが運用の中心となっています。この点は、デメリットともなるわけで、ヘッジファンドほど相場に対して機動的とは言いがたいところです。

【公募ファンドに義務付けられている提出書類】
ファンドを発行する段階では、有価証券届出書・発行登録書・目論見書
発行後は、有価証券報告書・半期報告書・臨時報告書
これらの書類は、縦覧することができます。

では、村上ファンドに代表される、私募ファンドは?さっそく、次のページへ!