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消費税を操る「税調」とは、どんな組織?(3ページ目)

2025年度には消費税が17%?! 社会保障費が膨らむ中、来年度の税制改正に向け、消費税引き上げの風が強まっています。そこで、税制改正の鍵を握る税調とは、どんな組織? 本当に、増税以外に手はないの?

執筆者:志田 玲子

過去を振り返れば、「血税」の垂れ流しが次々と発覚!

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相次ぐ値上げラッシュに加え、消費税増税までもが庶民の台所を直撃?!
少子高齢化の進行で社会保障費が膨らむ中、「スーパー借金大国」としては、財政再建が重要課題であることは紛れのない事実。ただ、その手段として増税を優先させることが、果たして妥当と言えるでしょうか?

ここ数年を振り返ると、私たちの税金・社会保険料が無駄使いされた事実が、次々と発覚。たとえば、外務省で機密費の流用(2001年)、社会保険庁で年金保険料の流用(2004年)、経済産業省でプールした裏金の流用(2005年)、そして今年は、再び社会保険庁で記録漏れに保険料の横領……。他にも、「カラ残業手当」「カラ出張手当」の不正支給や官製談合が、いくつもの省庁・自治体で判明するなど、「血税」・保険料の無駄使いには、枚挙に暇がありません。過去に垂れ流された額を合計すると、いったい消費税何%分に相当する?

増税する前に、バケツに開いた穴をふさげ!

たしかに、長期的に見れば、財源不足を補うために、将来消費税引き上げが必要となることは、否定できないでしょう。ただ、その前にやるべきことがあるのではないの? バケツの水が足りないからと言って、いくら新しい水を注ぎ込んでも、底に穴が開いたままなら、水は垂れ流される一方でちっとも溜まりません。バケツに水を溜めるためには、まず底の穴をふさぐ(税金・保険料の無駄使いにストップをかける)ことが何よりも先決! その上で、まだ水(財源)が足りないというなら、その時は、新しい水を注ぎ込んで(増税)必要量を確保するというのが、正しい順序ではないの?

安易に増税を許せば、国・自治体の財布のひもはついつい緩みがちになり、また上記のような無駄使いに走る危険性が無きにしもあらず。「増税する前に、まずは税金などの無駄使いを徹底的に正せ!」というのが筋だと思います。

【関連サイト】
●All About「よくわかる時事問題」のサイト
あなたの財布を直撃! いつ上がる?消費税
「住民税」アップ!定率減税廃止と税源移譲
どうなる?2007年税制改正【用語解説】
歯止めはかかる? 税金の「たれ流し」
政治・選挙・税財政・少子高齢化のニュース

●その他のサイト
政府税制調査会
経済財政諮問会議


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