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イラク戦争、米軍勝っても泥沼?

イラク戦争、とうとうヤマ場を迎えつつありますが、アメリカが勝っても、はたして中東に平和が戻るのか? 私はあまり期待が持てません。「試合で勝って勝負に負ける」アメリカ外交。

執筆者:辻 雅之


(2003.04.08)

1ページ目 【イラクのゲリラ戦はベトナムほどではないが】
2ページ目 【ベトナム戦争の泥沼化の果てから学べるか】
3ページ目 【中東全域に広がる反米気運がアメリカを苦しめる】

【イラクのゲリラ戦はベトナムほどではないが】
イラク戦争、勝負には勝っても試合ではアメリカ勝てるか?


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とうとうアメリカ軍がバグダッド内に侵攻してきました。このまま市街戦に突入してしまうのでしょうか?

市街戦というのはもっともリスクをともなう戦い方です。建物が多く、特に高い建物のそばを歩いていると格好の標的になる。アメリカといえども、やりたくない。

もちろん、民間の犠牲者も増え、アメリカへの国際世論も厳しくなるでしょう。アメリカ的には、アメリカ兵の死傷者数が大きな問題になると思われますが。

そうはいっても、イラク戦争でのイラクのゲリラ的攻撃は、それほど有効ではないでしょう。

たとえばベトナムのゲリラたちは、指導者ホーチミンのカリスマに本当に心服し、進んでゲリラに加わった。自爆テロを起こしているパレスチナ過激派のサマスは、実行者の信仰心をうまく使っています。

しかし、フセインの場合、兵士や国民に銃口を突き付けておどしてやらせているだけ。士気がまるで違うと思います。

それでもおこるかもしれない、「ベトナム戦争の二の舞い」。どんなことか、考えてみましょう。

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