2ページ目 【社会党と共産党、外交路線の「ねじれ」】
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【社民党の功罪と今後】
「女性と福祉」のコア政党へ脱皮できれば・・・・
拉致問題などないという北朝鮮のいうことをまともにうけてきた社民党。その交流の深さからいえば、救う機会も十分あったはずです。それを逸してきた責任は軽くはないでしょう。
しかし、北朝鮮が拉致問題を認めるに至った一連の経緯は、やはり社民党なくしては語れません。1983年におこった「第18富士山丸事件」(スパイ容疑で船員が北朝鮮に7年間抑留)の解決は、社会党の北朝鮮へのパイプがなければできなかったでしょう。
そしてその後の国交正常化交渉への流れも、多分公表はされていないような水面下のやり取りに、社会党が大きく関わってきたことは予想がつきます。
とはいえ、党内抗争に明け暮れてきた社民党。さらに拉致問題に対しても全く無関心であったことを国民に暴露してきた今、今後どうしていくことができるのでしょう。
今、女性の権利や、福祉に関して最も積極的な政党は社民党でしょう。党首や幹事長も女性。女性がトップを握っている政党にしかできないことは、たくさんあるはずです。
しかし辻本元議員のスキャンダル、拉致問題に関する議員の離党などが相次ぎ、ダメージ回復までどれくらいの時間がかかるのか、その時間も間に合うのか・・・社民党、まさにがけっぷちとなってきました。
※写真はいずれも社民党本部(社会文化会館)。
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