7人の立候補者のプロフィール(3)
ビケフレイベルガさんは国内で人気が高い |
出身国:ラトビア
生年月日:1937年12月1日(69歳)
現職:ラトビア大統領
経歴:モントリオール大学名誉教授など
9月14日の予備投票:立候補前のため、なし
総評:ラトビア大統領で、今回立候補している7人の中で唯一の女性。青年時代からずっとカナダに留学・居住しており、トロント大学を卒業してからモントリオール大学の教授になった。ただし専攻は心理学で、外交などとは関係ない。
その後ラトビアに戻り、1999年に大統領として選挙で選ばれる。2003年には再選されて現在2期目。1999年から現在までの約7年間、大統領としての支持率がずっと70%から85%という高い率をキープしていたカリスマ性を持っている。事務総長になるにはこのカリスマ性が最大の武器か。
しかし今回は順番からいってアジアから次期事務総長を選ぶ可能性が高く、東欧地域から選ぶ必要性はあまりない。その点を考えると、かなり苦しい戦いになる。
●ザイド・フセイン
出身国:ヨルダン
生年月日:不明
現職:ヨルダン国連大使
経歴:旧ユーゴ地域UNPROFOR政治担当局長、国連事務総長性的搾取・虐待問題担当顧問など
9月14日の予備投票:立候補前のため、なし
総評:ヨルダンの王子で、現国王のいとこにあたる王族。ヨルダンでは国連大使などの重要ポストを歴任してきた。また旧ユーゴの内戦中には、UNPROFOR(国連保護軍)の仕事もするなど、国連関連職の経験は豊富。
経験的には問題なさそうだが、王族ということで少々世間知らずなのではないかと懸念される。紛争の真っ只中で苦しんでいる人々の気持ちを、理解してあげられるかがポイント。
国連事務総長争いのレース、現在のオッズは?
以上が現在正式に立候補している7人ですが、それ以外にもアメリカのクリントン元大統領など、非公式に候補だと見られている人物がたくさんいます。しかしあくまで非公式であり、実際に選ばれるのはあくまで公式候補の中からでしょう。この7人をガイドの独断で順位づけ、選ばれる可能性の高い方から並べると以下になります。
これはあくまでガイドの独断の順位 |
やはり潘基文氏が1歩リードしていると言えるでしょう。現職のアナン氏の任期は今年中で終わるので、今年中には安保理とそして総会で新しい事務総長が選ばれることになります。一体誰になるのか?じっくりとレースを楽しみましょう。
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「韓国人国連事務総長誕生という可能性」(All About よくわかる政治)
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