スキルアップトピックス/ビジネス・キャリア関連情報

あの「マキコ現象」は何だったのか?(2ページ目)

電撃外相就任から電撃更迭、そして電撃辞任ととにかく騒動の主役だった田中真紀子前外相。いわゆる「マキコ現象」をふりかえりながら、今の政治状況を考えてみたいと思っています。

執筆者:辻 雅之

1ページ目 【「マキコ現象」それは熱狂から始まった】
2ページ目 【All About Japanユーザー的「マキコ現象」とは(1)】
3ページ目 【All About Japanユーザー的「マキコ現象」とは(2)】

【All About Japanユーザー的「マキコ現象」とは(1)】
マキコ現象に見るユーザーの強い閉塞感


ページの左下の方に「あなたの一票」ってありますよね。ここでよくみなさんにアンケートとかとってます。まだやったことない人はこんどぜひ参加してみて下さい。

で、ここで何度かマキコ外相のことをいろいろ聞いてみました。これをみながら、われわれ国民・有権者に与えた「マキコ現象」のインパクトを考えてみましょう。

まず最初にとったアンケートが2001年6/20~7/3にかけてとった「真紀子外相に望むこと」。機密費問題で官僚とのバトルが激しくなっていたころですね。宗男VS真紀子バトルの第1回戦も行われていたりしました。アンケートの結果は・・・



過半数には達しなかったものの、半数弱の人が「このままがんばれ」といっていたわけですね~。

クビにしたくても外相の一存ではできない事務次官ら官僚幹部。彼らが引き起こしたさまざまな事件。そして停滞する日本経済と政治。「真紀子さん、悪いものはどんどんぶちこわしてくれ!」とみなさんは考えたのでしょうか。

興味深いアンケートがあります。2001年11/11~11/24にかけてとったアンケートで、「真紀子外相に最もふさわしいポストって?」。「たてこもり事件」「指輪問題」なんかで「外相の素質」はどうなのか、といろいろ騒がれていた時期ですね。アンケートの結果はこうでした。

 

「行政改革担当相」になれ、という声が一番。ちょうど石原行政改革担当相が道路公団問題などで文字通り「サンドバック状態」になり、「抵抗勢力」が勢いづいていたころ。そういや石原さん、「大石内蔵助の心境」なんて気弱な? ことをいってましたっけ。

そんななか、ユーザーのみなさんたちのジャッジとしては、真紀子外相は「外相としての素質」にはやや欠けるが「ぶちこわし能力」はすごい。石原さんと交代してどんどんぶちこわしてしまえ! ということだったのでしょうか。

このへんからも、ユーザーのみなさんの政治に関する閉塞感、不満感というものが伺えるような気がします。

もっとも、「特になし」という回答も多かったように、前のアンケートにくらべマキコ熱が冷めはじめてきた時期でもありました。そんななか、2002年に入ってまもないところで、あの電撃更迭を迎えたのでした。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます