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北京五輪・テロ対策に赤信号!

中国で爆破事件が発生! 8月4日、新疆ウイグル自治区のカシュガルで、国境警備隊施設が襲われ、手投げ弾の爆発で警官32人が死傷しました。テロの疑いも指摘される事件の背景には、やはり民族問題が見え隠れ……

執筆者:志田 玲子

テロ事件か? 国境警備隊施設へ手投げ弾

中国で警察襲撃事件が発生! 8月4日、新疆(しんきょう)ウイグル自治区のカシュガルで、武装警察の国境警備隊施設が襲われ、手投げ弾の爆発で警官16人が死亡、16人が負傷しました。同日朝、ジョギングをしていた武装警察官約70人の隊列へダンプカーが突入。乗っていた2人組は車を降り、ナイフで警官に切りつけるとともに、複数の手製爆弾を施設に投げ入れて爆発! その場で身柄拘束されました。容疑者は共に、ウイグル人の若い男性。同自治区では、過去にも軍トラックを狙った爆破事件や大規模暴動が起きていますが、今回は背後にテロリストがいる疑いもあり……。

事前のテロ情報にも、結局対処できず……

戦慄の事件が起きた新疆ウイグル自治区は中国北西部にあり、人口は約2050万人。このうち6割を少数民族であるイスラム教徒が占め、中国からの分離・独立を目指す動きも活発です。実は、今回の事件については、当局が事前に、テロ組織「東トルキスタン・イスラム運動」によるテロ計画情報を得ていました。8月1日以降、北京五輪の開会式が行われる8日までの間に実行される恐れがあることを把握していたにもかかわらず、なぜか防げなかった……。中国では今年に入り、3月のチベット騒乱に7月の昆明市・バス連続爆破事件と、不穏な動きが続発しています。その裏にあるのが、やはり民族問題。首都・北京が華やかな祝賀ムードに沸く一方、辺境の地では、少数民族の地位向上を求める動きがにえたぎっているようです。

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