「小学一年生」が狙われている!
「小学一年生」を狙った犯罪が多発している! |
実は過去に、実際に女児を狙った犯罪を犯し、現在服役中の被告の手記に「なぜ、犯罪者が小学一年生を狙うのか」について触れた部分があると報道されていました。それによると
■小学一年生は、他の学年より下校時間が早いため、下校時に一人になりやすい
■小学一年生は「黄色い帽子」を被っていることが多く、一年生であることがわかりやすい
というのです。子どもの交通安全を目的に被らせていた「黄色い帽子」が、逆に犯罪の呼び水になってしまうとは、なんとも皮肉な話しとしかいいようがありません。
親子で学習!ネットで学べる防犯対策
事前の「防犯教育」が大事! |
警視庁が、子ども向けに開設しているサイトドキドキまあちゃんゲームでは、子どもがママに頼まれて買い物に一人で出かけたという設定で、その中でとるべき行動に関し、楽しいクイズ形式で、防犯について学ぶことができます。さすがに警視庁が開設しているサイトだけに、実際に起こった事例をベースにしているのか、すごく具体的で、子どもにもわかりやすい内容になっています。また入学準備 小学一年生.ネットでは、登下校の安全を守るために、「子どもに教える5つの約束」が、子どもたちにもわかりやすく、ひらがなで紹介されています。
実際に、どんな場所で、どんな時間帯に子どもたちが犯罪にあっているのかがわかるのが防犯情報 「安全生活サイト」です。それによると、子どもを狙った犯罪は午後2時~6時に多く発生し、最近では、朝の登校時を狙った犯罪が増加していること、子どもの連れ去りは、下校時にその50%が発生していることなどがわかります。
入学までにチェックしたい「防犯のウソ・ホント」
入学前には親子で通学路の点検を! |
■防犯ブザーが鳴っても、なかなか助けはこない!
子どもに防犯ブザーを持たせることは、もはや「常識」。多くの自治体では、無料で配布されているほどで、最近ではそれに加えて「防犯ブザー携行中」というステッカーを、ランドセルに貼らせる自治体もあります。
しかし、人に迷惑にならない範囲で、実際に防犯ブザーを鳴らしてみてください。周囲に人がいない場合だけではなく、すぐそばを大人が歩いていたって、振り向いてさえくれない場合が少なくないことに気付くはずです。そのことを実際に親子で確認し、いざ、という時には防犯ブザーだけに頼るのでなく、「助けて~!」と、大きな声で叫ぶ、ホイッスルを携行させるなど、ブザーだけに頼らない防犯対策が必要であることを、子どもに実感させましょう。
また、防犯ブザーはランドセルに付けっぱなしという場合も多いようですが、お子さんは下校後、お友だちの家や公園に遊びに行くことはありませんか? そのとき、すべて大人が送迎をしていますか? そう、犯罪は、なにも登下校時限定で起こるわけではありません。防犯ブザーをつけ替えたり、学校用、私用と複数所持するといった配慮も必要です。
■「子ども110番の家」に、誰もいない?!
いざ、という時に、子どもが駆け込めるようにと配布されている「子ども110番の家」のステッカー。こうしたステッカーが貼られている街は、防犯意識の高い街として、それだけで犯罪者に狙われにくいと言われています。
しかし実際にこのステッカーを掲示している家であっても、家族が全員働きに出ていて日中ほとんど留守である家、いざとなったらここへと思っていた店が、いざという時に「定休日」でシャッターが閉められていたなど、「いざ」に対応できない場合もあることを、子どもたちに教えておくことも必要だと思います。加えて、地域によっては、「動く子ども110番」として、タクシー、郵便集配車、宅急便の配達車にステッカーが貼られているケースもあるので、子どもたちにしっかり教えて、活用するようにしたいものです。