注文住宅/家づくりの流れ・基礎知識

新築でこだわるのは見た目4割、性能6割(2ページ目)

家を建てるとき、私がこだわってほしいと思うポイントは、見た目4割に、性能6割。なぜ、このように考えるのか、見た目と性能のどんな部分にこだわればいいのか、それを説明していきましょう。

大塚 有美

執筆者:大塚 有美

長く暮らせる家づくりガイド

「性能」のいい家は暮らしやすい

「性能」にこだわってほしいと思うのは、性能と暮らしやすさは大きな関係があるからです。

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性能は新築時にしっかりと計画しなければいけない要素です
家は快適で居心地のよいところでなければなりません。また、家が快適であるかどうかは、家族の気分や健康の面にも影響を及ぼします。快適性や居心地のよさを高めるためには、一定基準以上の性能が必要なのです。

また、性能に関係する部分は、建築後に手を加えても容易に向上させることはできません。ですから、新築までに性能についての知識を蓄え、一定以上の基本性能を備えた家を建ててほしいのです。

家に必要な基本性能とは?

さて、ここで言う「性能」とは、どんなものでしょうか。

家に必要な基本性能の中でも、私は耐久性、耐震性、気密・断熱性は特に重要だと考えます。耐久性に優れていなければ長く暮らせませんし、耐震性がなくては不安を抱えて生活しなければなりません。また、快適な暮らしという観点で考えれば、家の中の温度差が小さく、どの部屋も快適温度であることが望ましいのは当然です。

そして、もうひとつ、加えてほしいのが可変性です。可変性を備えた住宅ならば、生活スタイルや家族構成の変化に対応することができます。しかし、前述の基本性能を備えていないと、可変性があってもメリットは半減してしまいます。

耐久・耐震性に優れている住宅であれば、建築後に間仕切りの少ないオープンな間取りに変更することも可能でしょうし、必要に応じて適宜空間を区切ることもできます。また、気密・断熱性に優れた家だからこそ、オープンな間取りを取り入れても、快適性を損なうことなく、毎日生活することができるのです。

見た目がよくなければ、家に対する愛着は生まれにくく、性能がよくなければ快適性が失われます。だから、見た目は大事。そして、性能はもっと重要だと思うのです。
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