大成功のKDCM記念講演会
「日本のキッチンデザイン未来像」概要を報告します!
講演第三部は、代表を務める黒田から。テーマは「キッチンスペシャリストの課題」と題して話しました。
本当に顧客満足が得られるキッチンスペシャリストであるために大切なことを、次の項目ごとに詳しくお話ししました。
1:時代とともに変わるキッチンプラン
2:キッチンリフォームに、できることとできないこと
3:住まいのゾーニング計画からキッチンスペシャリストは加わるべき
4:キッチン計画に忘れてならない四つの基本性能
5:キッチンプランの平面計画と立面計画
6:キッチンスペシャリストの心得・図面のルールと消防法の厳守
7:食器洗い機は男の道具だ
8:キッチンデザインを楽しもう
9:新しい時代の家族像とキッチン空間とKSの役割はどう変わるか?
講演最後に、参加いただいた方達に呼びかけてこれから取組んで行こうと考えている6つの切り口について説明をさせていただきました。
1:Knowledge=キッチン素材と製品の生産工場見学と生産技術習得
キッチン生産工場見学会、塗装実践体験会、FRP加工体験会、ステンレス、アルミ、ガラス、木、石、陶磁器、人造大理石、メラミン化粧板等の素材工場見学会等の開催
2:Law=キッチン空間関連設計技術向上と関連法規研修
給排水衛生設備、電気設備、機械設備、照明計画、カラー計画、関連建築法規、消防法、ガス機器関連法、電気機器関連法、業務用厨房機器設計技術
3:KnowHow=コンサルティングノウハウ向上と習得
セールストーク習得セミナー、フリーハンドプレゼンテーション習得会、CADプレゼンノウハウ習得会の開催
4:Design=ジャパンキッチン発信
日本キッチンデザインコンペの開催、デザイナーズウィーク、ケルン国際家具見本市、ミラノサローネなどへのJAPAN KITCHENの出展
5:Space=キッチン空間とキッチンディテール研修
木工技術、キッチン家具とキッチン機器との納まり、水の仕舞、火の仕舞について現場を確認しながら研修。キッチンの人間工学とユニバーサルデザイン
キッチンと高齢化対応の研究、提言。
6:Technology=キッチン空間施工技術向上と習得
キッチン施工実習、ビルトイン機器設置技術習得、イケアキッチンや内外のSK組立て施工体験、リフォーム工事の体験研修、設備機器の接続技術習得
その他、食生活、食文化、食育、弧食や個食の問題など様々な食と食空間に関する研究活動への参加や研修活動などを展開していきたいと考えています。皆様からのご提案などもぜひお寄せください。
午後6時からは、会場を電力館隣にある「TOKYO MAIN DINING」に移して懇親会を開催しました。こちらの司会と進行役はクリナップの浜田さん。
乾杯の音頭は再び喜多俊之氏にお願いしました。懇親会の終わり近くまで出席いただき、参加者の皆さんには心ゆくまで質問や意見交換を楽しんでいただくことができました。
インテリア産業協会の加藤会長にももう一度登壇していただいて、キッチンスペシャリストへの熱い思いを語っていただきました。
今回の講演会・懇親会はキッチンスペシャリスト制度が発足してから丁度20年が経過した記念すべき年にようやく開催できた横断的な研究会でしたが、お陰様で参加者の皆様から「ぜひこの会を続けてほしい」「もっと密度を上げてもらいたい」「次回にも出席したい」など期待の声を沢山頂戴しました。
課題にも取りあげた様々な研修を重ね、日本のキッチン業界が世界に羽ばたき発信できるようになれるよう努力したいと考えています。ぜひとも皆様方のますますのご協力をお願い申し上げます。
当日ご参加いただいた皆様ありがとうございました!お招きいたしました喜多先生、加藤会長、河野参与、プレスの方々、当日お手伝いいただいた東京電力の羽野さん、酒井さん、TOTOの柴崎さん、STUDIO KAZ新入社員の田中さん、武蔵野美大生で就職活動中の鈴木さんと、8名のスタッフ(ノーリツ・今井さん、STUDIO KAZ・和田さん、ミサワホーム・花田さん、クリナップ・浜田さん、クリナップ・江島さん、TOTO・岩谷さん、TOTO・勝川さん、トステム・阿武さん)の皆様など、本当に多くの方達のご尽力で今回の講演会を成功させることができましたことに重ねて厚く御礼申し上げます。 「キッチンデザイナーズ・クロスミーティング委員会」のサイト、memberのページにこの会への参加申し込みができるフォームをつくりました。
(C)Apr. 2007 Copyright HIDEWO KURODA KITCHEN SYSTEM LABO.INC.