大成功のKDCM記念講演会
「日本のキッチンデザイン未来像」概要を報告します!
講演第二部は委員会メンバーの一人でもあるSTUDIO KAZの和田浩一氏。
タイトルは「なぜ、オーダーキッチンなのか?」。最近のキッチン現場ではオーダーメイドのオリジナルキッチンに人気が集まっているが、その第一人者としての話はなかなか説得力にあふれた内容であった。
キッチンの設計施工例の写真に交えて、魚介類や野菜などの食材の写真から始まって調理作業、盛りつけからデザートにまで至るパーティ料理のフルコースの一連の写真を順に見せるプレゼンテーションもなかなか面白かった。
お客がオーダーキッチンを選択する理由と題して
1:色(素材)がNoGood
2:サイズがNoGood
3:カタチがNoGood
4:設備がNoGood
5:自己満足
6:100点満点のキッチンにしたい
の6つのポイントを列挙して説明。
「キッチンをデザインするということ」=「食生活をデザインすること」であり、フランスの文豪が言った「食べる行為は文学的センスが必要です」=「キッチン空間は創造的な場所でなければならない」
ところが、今のキッチンは与えられたものを与えられた使い方で使っているだけではないのだろうか?これで本当に料理ができるのだろうか?食生活が多様化する中でキッチンのありようは様々に変化しつつある。
キッチンメーカーに望むことと題した話では
1:シンプルな構成のキッチン
2:カスタマイズしやすいキッチン
3:現場で対応しやすいキッチン
4:施工技術者の育成
等をとりあげて要望した。
オーダーキッチンを手がけている立場からの話は、様々な共感を呼んだようでこの委員会の目的でもあるキッチンスペシャリストのスキルアップに欠かせない指摘であったと思う。
次のページでは黒田の講演内容と懇親会スナップをレポートします。
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