CG・画像加工/おすすめ画像編集・加工ソフトレビュー

ペイントじゃないみたい Windows 7 ペイント(3ページ目)

「これって”ペイント”じゃないみたい!」。Windows 7のペイントは多彩なブラシと、図形にもブラシ質感が付けられるなど、これまで以上に柔らかい表現が可能に。新ペイントの注目点と不満な点をあげています。

土屋 徳子

執筆者:土屋 徳子

CG・画像加工ガイド

図形にもブラシの質感が付けられる!

Windows 7のペイントでもう一つの大きな進化は、直線、曲線、図形といったいわゆる「描画」ツールにも、ブラシ質感を加えられることです。

描画ツールはペイントの「リボン」と呼ばれるエリアの「図形」ボックスにまとめられています。これでも以前より種類が増えています。

見るからにWordの図形っぽいのですが…。

驚くべきは、描いた図形の輪郭に、前項で紹介したブラシの質感が加えられるところです。

たとえば下図のようにハート型を描いて、図形が選択されている状態であれば、「アウトライン」で線の質感や色も変更することができます。「油彩」や「水彩」に変更すると、まるで筆で描いたように線の太さに強弱が付きます。

図形の輪郭を「油彩」と「水彩」に変更。

さらに図形の中の塗りにも、ブラシの質感が加えられます。通常の塗りであれば「単色」を選びますが、これを「クレヨン」や「鉛筆(通常)」に変えると、画用紙に描いたような質感で塗りつぶされます。

図形の塗りを「クレヨン」「鉛筆(通常)」に変えた例。

もちろん図形や線の幅も、図形を確定する前の状態であれば、1~8ピクセルの4段階の太さに変えられますし、色は自在に変更することができます。

フキダシの図形を描き、線幅を細くして、中の塗りつぶしにも色を適用した例。

さらにこれまでは図形の線の輪郭がカクカクしていたのですが、「滑らかな形を描画」を有効にすると、拡大しても実に滑らかな輪郭の線を描くことができるようになりました。

これまでの図形は拡大すると線画カクカク。「滑らかな形を描画」を有効にすると、アンチエイリアスの効果で拡大しても輪郭が滑らか。

下図は、ブラシツールで描いたキャラクターと、描画ツールで描いた背景を合成したものです。半透明や、柔らかい線の表現は、これまでのペイントでは不可能でしたよね。

ハートの塗りつぶしを「蛍光ペン」にすると、半透明の塗りつぶしが可能です。

Windows 7のペイントでは、写真全体の表示も簡単になりました。


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