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ポツダム広場のソニー・センターとダイムラー・ベンツ(2ページ目)

SONYは12億マルクを投資して富士山を思わせる巨大な屋根をもつソニー・センターを建設しました。世界中が注目するベルリンの新しい街ポツダム広場を紹介します。

菅野 民子

執筆者:菅野 民子

インテリアスタイル実例ガイド

ダイムラー・ベンツ地区にあるショッピングセンター「ポツダマーブラッツ・アルカーデン」(POTSDAMER PLATZ ARKADEN)の内部です。中央の吹き抜けには樹木が繁り、レストラン、カフェ、ソーセイジの専門店、インテリアや生活雑貨、あらゆるお洒落なお店がそろい、市民の憩いの場所として賑わっていました。



このダイムラー・ベンツ地区は建築家レンゾ・ピアノ氏の総監督のもとに、磯崎新、リチャード・ロジャースらの協同設計でおこなわれました。デビス本社をはじめ、オフィス、ホテル、集合住宅など19の建築群で構成されてます。外壁はテラコッタ、左岩、硬質レンガを使用すること、そして建物の1階にはアーケードを設けることを義務づけたのでした。




写真は、磯崎新氏の作品、フォルクスバンク本社です。私にはこの建物だけが全体のやらかい色調からはずれて、強い自己主張をしているように見えました。
新しい建物が乱立する光景は日本では珍しくないことや、ベルリンの気候を考慮して内部につくられたアーケードのため、街全体には広場やグリーンが少なく、心がなごむ都市にはほど遠く、好きにはなれませんでした。効率だけを求める20世紀の都市はここで最後にして欲しいなどと呟いていました。




<おまけ>
 この建物、“アルマジロ”とニックネームがついた「ベルリン証券取引所&商工会議所」です。設計者ニコラス・グリムショウはベルリンを“灰色の都市”と表現したことがあり、街に活気を取り戻したいとドーム形の本体にアルマジロを彷彿させる節目をつけそれを支える柱には写真のような足形をつけ、ハイテックなアルマジロをつくりあげました。旧西ベルリン、クーダム繁華街に近い所にあります。




(C)May.2002 Copy & Photo by kanno


<関連サイト>
ドイツ旅日記「私の見たベルリンの街」もぜひご覧ください!
私の見たベルリンの街(2002年早春ドイツ旅日記)
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