この写真は、工房と宿舎の連結部にある講堂です。このスティールの連結椅子もブロイヤーのデザインです。おもしろいのが暖房用のパネル、優れた機能を持つ造形として美しいオブジェとして壁の中央に取り付けられていることです。天井の照明器具も現代にも通じる新鮮なデザインです。カリキュラムには舞台芸術もあって実験的な前衛劇が行われたそうです。
ここの舞台、床も黒、背景には真っ黒な扉がつけられ、オープンすると食堂につながります。今でも使われていて、数人の学生さんが食事をしていました。当時のままのオープンキッチン、白と黒すごくモダンですね。。
工房と教室を結ぶ渡り廊下に位置するグロピウスの校長室です。当時使っていたデスクをそのままレプリカしたものです。(斬新なデザインのガラスの書類棚つき)収納家具には洗面器が取り付けられ、引き戸も使われていました。
バウハウスから生まれたスティールパイプの椅子、この優雅なプロポーションに魅せられて椅子マニアになった人も多いはずです。物の本質を探究した、機能と美しさの融合は永遠にいつの時代でも輝くものなのですね。ここで活躍した人は、ヨハネス・イッテン、パウル・クレー、ワシリー・カンデスキー、ミース・ファン・デル・ローエ、マルセル・ブロイヤー。驚くほどたくさんの有名人が教鞭をとっていました。
(C)June.2002 Photo by kanno
関連記事<バウハウスの作品のひとつコーンハウスでおいしいお食事を!>もあります。
「デッサウのお気に入りのレストラン」ここをクリックしてね!
ファニチャーサイト
「デザイン界のビートルズ的存在」の記事はここです。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。