大きなダイニングテーブルが置かれた食堂、こんなぜいたくチックなダイニングでお食事してみたいと思いませんか!
ここのお宅は、ご主人様のお仕事の関係で海外からのお客様をお迎えすることが多い、そのために独立したダイニングを設けています。独立したと言っても扉がなく解放感がある食堂になっています。それは、リビングからの床の高サを変えることにより、目線の位置をずらすことにより、見えない空間で間仕切りをしています。
床は外部にも使うことができるイタリアのタイル(ABC商会・ウンブリア ※編集部注:2016年3月末で廃番となっています)を使っています。実はリビングの床材と異質なモノを使うことも、見えないバリアで空間を仕切ることになります。もちろん床暖房をしていますので、夏は涼しく、冬は暖かく快適です。
ダイニングにはペンダントが絶対必要と思っていませんか!
ここでは天井のライトは、大きなテーブルに合わせて小さいダウンライトを楕円に並べてアクセントにしています。これだけ大きな食卓を満たすペンダントでは大きくなりすぎ部屋のバランスを崩してしまいます。
木部の塗装(ドア・建具・廻り縁・巾木)は、奥様がお気に入りの、ウェッジ・ウッドのグリーンをヒントに、この家のテーマカラー「ライトグリーン」にしています。塗り壁(アイカ工業・ジョリパット)はもちろん「ライトグリーン」がきれいに見えるピュアなホワイトです。
ダイニングチェアーとテーブルはクィーン・アン様式、お手持ちのコンソールテーブルにもピッタリあっていますね。このクィーン・アン様式の椅子はシートハイも高く、大ぶりですので、かなり空間が大きくないとマッチしません。ここのご家族は皆さん身長が高いので大丈夫、もちろんお茶漬けもこのテーブルでいただいています。写真では見えませんが、同じ様式の食器用キャビネットもセットされています。
設計にあたって、施主のご夫妻はしっかりとしたコンセプトと自分スタイルをデザイナーに指示してくれました。最高のインテリアコーディネートはその人らしさを表現することです。私たちプロがクライアントに出来ることは、スタイルを押しつけるのではなく、大枠の方向性や考え方を提供することにあります。
自分の心地よさをみつけて、自分の暮らしのスタイルを見つけましょう。そのことは、自分自身をよく知ること、自分自身の価値観をもつことにつながるでしょう。
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■建築デザイン デザイナーズ共プロ:江崎 溥
■インテリアデザイン KANNO設計室:菅野民子
デザイナーズ共プロHP
(C)February.2002 Copy & Photo by kanno
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