こだわりはくつろぎ空間は、クッションたっぷりの床座
ウェング材のフローリングが敷き詰められたくつろぎのエリアには、びっくりするほどのたくさんのクッションが並んでいます。テーブルを囲み三方向に、大きなざぶとんが敷かれ、その上には大小のクッションがおかれています。もちろんテーブルの下は、足がゆっくり伸ばせる掘りごたつになっています。
そして大きく開かれた窓からは、ベランダが延ばされその先には、見事な景色が繰り広げられ、軽井沢の自然を堪能することができます。
ゲストルームで唯一華やかなカラーはこのクッションだけ、濃淡のバイオレットを主に差し色として、黄色と黄緑のペールトーンでまとめられています。このぐらいたくさんのクッションに囲まれてみると、座り心地もよく、ちょっぴり豪華な気分になれのも不思議です。ソファーにかしこまって座るのとは違って、足を投げ出したり、ごろりと横になったり、妙にくつろげるのはやっぱり日本人かしら・・・!
このゲストルームの床座の提案、お布団と座布団とクッションの組み合わせは、日常の生活に生かせたら素敵かもしれません。
部屋を間仕切る和紙障子
寝室エリアとリビングエリアを間仕切るのはたった一枚の和紙。天井まで突き抜ける和紙の間仕切りは、空間を仁王立ちのように立ちはだかる存在感があります。楮(こうぞ)の繊維がそのまま漉き込まれている和紙は、和のテイストとしてはもちろんのこと、光と陰を巧みに演出する優れたスクリーンとして使われています。
この間仕切りに使われている和紙は、楮(こうぞ)の繊維がそのまま漉き込まれているので、野趣あふれる力強さが感じられます。もしこの和紙が普通の障子紙だったら、優しくふわっとした感じになってしまいます。ゲストルーム全体のインテリアティストは、和と言ってもナチュラル風ではなく、かなり迫力ある和になっていますので、普通の障子紙ではティストが少しずれてしまいます。たった一枚の紙にもデザイナーの感性が感じられるところです。
くつろぐエリアの床座は寝室の床より50センチほど高くなっています。電話とCDプレイヤーが置かれている家具は間仕切りとして、また内部は冷蔵庫や食器入れとして使われています。
実はここのゲストルームには、都会生活に引き戻すツールであるテレビは置かれていません。自然の中で味合うシンプルな生活は、非日常の別空間を経験することができます。
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