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ミラノ空間を楽しむ・ベッドルームの光と陰

ワインレッドの濃淡がおりなす光と陰のインテリア空間。マウロ・リッパニーニ氏がデザインしたベッドルームを探ります。

菅野 民子

執筆者:菅野 民子

インテリアスタイル実例ガイド

やわらかい光が優しいベッドルーム

ワインレッドの濃淡がおりなす光と陰のエリア

「ミラノ空間を楽しむ」の第二回目は、前回と同じ株式会社モリモトの「ピアースコード等々力」のモデルルーム。MAURO LIPPARINI(マウロ・リッパリーニ)氏がデザインしたメインベッドルームを中心に探ります。

上記の写真:マスターベッドルームのインテリアの主役は、ロゼワインのような柔らかいワインレッドの壁と、さらに重ね作られたピンクホワイトの壁面です。その壁は、シャープに切り取られ、そこから光がこぼれ落ちてきます。この手法は、前回の記事でご紹介したリビング・ダイニングルームの壁にも使われています。マウロ・リッパリーニ氏がこのモデルルームで繰り広げる光と陰の演出です。

壁の内部に仕掛けられた間接照明が、ベッドヘッドの周りに光と陰のエリアを作り出し、眠りの空間をやさしく包み込みます。ワインレッドのクッションが指し色として使われています。



マスターベッドルームのカラーはワインレッドの濃淡で構成されています。ベッドヘッドとベッドベースは鈍いワインレッドの濃淡で織られたざっくりした布で作られています。もちろんシーツも薄いピンク。カーペットはグレイッシュなワイン色の毛足の柔らかいものです。


ダークブラウンのベッドサイドテーブルに置かれたミズラ・エメの小物たち。天井から下げられ低い位置にあるペンダント照明に注目!このペンダントのライティング効果も、ベッドルームに光と陰を作りだしています。


次ページは、「透けるガラスを通して見え隠れするDEN」に続きます。
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