インテリアコーディネート/カフェ・レストラン・ホテルに学ぶコーデ術

金沢が誇る金箔文化「箔座ひかり蔵」

金沢が誇る純金箔の技と、日本の伝統的な左官の技から生まれた、世界でもめずらしい仕上げの「黄金の蔵」を紹介します。

菅野 民子

執筆者:菅野 民子

インテリアスタイル実例ガイド

北陸金沢の観光地にある重要伝統的建造物群保存地区「ひがし茶屋街」に、金箔に塗り込められた蔵があります。ともすれば“金箔”は悪趣味に思われがちですが、この蔵の内外壁は何故が気品高いものになっています。この「ひかり蔵」から、現代の金箔デザインに触れてみます。

伝統の金箔文化と左官の技から生まれたひかり蔵

金箔文化と左官の技から生まれたひかり蔵の内部
この「箔座ひかり蔵」の内部、まぶしく輝いているかと思いきやさてあらん、がらんとした空間に静寂な空気が漂うミステリーなゾーンになっています。100年前の土蔵を黄金の蔵に変貌させてしまったのは、古都金沢の純金箔の技(わざ)を現代のライフスタイルに多彩にプレゼンテーションする“高岡製箔株式会社と、左官の伝統を受け継ぎながら新しい左官の技に挑戦し続ける“左官技能士・挾土 秀平(はさど しゅうへい)氏によるものです。


昔の町並みの面影が残る「ひがし茶屋街」

外観
北陸金沢の昔の面影が残る「ひがし茶屋街」にある金箔のお店の前景です。
金沢城の近くを流れる浅野川、大橋近くに広がる伝統の町並み、金沢百万石の城下町の風情を残すのが「ひがし茶屋街」です。茶屋のなごりの格子が続きます。キムスコ(木虫籠)と呼ばれる美しい出格子は、細かな木を縦と横に組み合わせ、中からはよく見えますが外からは容易に見えないという特徴があります。昔の面影をとどめています



次ページは2008年度北陸建築文化賞受賞した「箔座ひかり蔵」に続きます。
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