Aさんが最後に選んだ営業マンとは?
営業マンとの良い出会いがあってこそ、入居後の住まいへの満足度も高まります |
結局、建築・購入を決めたのは、コンクリート系住宅で定評のあるB社。「もともとコンクリート打ちっ放しの外観が気に入っていましたし、営業担当者が最後まで値引きの話を持ち出さず、こちらに契約を急がせようとしなかったことに好感が持てました。もっとも、最終的にプランが決定し正式な契約を結ぶ際には、こちらが求める設備や仕様を値引きしてくれたんですけど……」とAさん。
契約後もAさんは、プランに納得がいくまで約1年間、その営業担当者と何度も折衝を続けたといいます。「その営業マンはイヤな顔ひとつせず、私たちと一緒になってプランを練り直してくれました。そんな彼の誠実さも、B社を選んだ理由です」と、Aさんは契約後の打ち合わせでの営業マンの姿勢を重視。そんな過程があってこそ、入居後の住宅への満足度も高くなるのです。
営業マンを通して「会社の品格」を見極めよう
最近の住宅業界でめざましい営業ウーマンたちの活躍。生活者視点で気軽に相談できる点が人気の理由です |
営業担当者にもさまざまなタイプの人がいますが、最も判断しやすい基準となるのが、「お客様を急がせない」かどうか、もしくは「お客様を疲れさせない」かどうか。現在、あらゆる住宅会社が「CS」や「顧客第一主義」を掲げ、また同じような性能や設備、仕様の同じような商品を用意している中で、差別ポイントがより見えづらくなっています。そうした中で、最も明白で分かりやすい比較ポイントとなるのが、会社の「顔」である営業担当者の善し悪しなのです。
実際、住宅産業研究所が行った「契約した住宅企業を選んだ決め手は何か」というアンケートによると、
1位 耐震・耐久・省エネ等の性能が優れている
2位 営業マンの人柄・態度
3位 外観やインテリアのデザイン
4位 アフターサービスがよさそう
5位 間取り、そのほかの提案が良かった
6位 営業マンの専門知識
……と、第2位に「営業マンの人柄や接客態度」、第6位に「営業マンの専門知識」と、「営業マン」に関する決め手が上位にきています。性能の高さである程度候補を絞ったうえで、最後の1社に決めるのは「営業マンとの相性」……という構図がみえてきそうです。
では次ページでは、実際に営業マンに質問してみたいポイントなどを紹介します。