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新築住宅の設備工事費の割合

住宅を建築する際に、設備工事は総費用のどのくらいなのでしょうか?例えば、2000万円の予算なら180?300万円。高い?安い?

岩間 光佐子

執筆者:岩間 光佐子

住まいの設備ガイド

住宅を建築する際に、設備工事は総費用のどのくらいの割合を占めるか、分かりますか?「料理教室をするので、とことんキッチンにはこだわる!」とか、「2世帯で住むから、水まわりは2ヶ所必要。」という方は別として、一般の新築の場合で、どのくらいが普通なのか、概算費用のバランスを知っておくのもいいのではないでしょうか?

総費用は4つに分けられます

住宅を建築する際の費用(総費用)には、以下のように大きく分けて4つあります。(経済調査会 積算資料ポケット版より)

【総費用】
1.建築本体工事
基礎や木工事、左官工事など躯体や仕上げ工事
2.付帯設備工事
給水、給湯、電気など建築物に付帯する各種の設備工事
3.別途工事
外構、造園、インテリアなどのほか特殊な工事も含む
4.諸費用
各種の申請料金、印紙、祭事、引っ越しなどの費用

これらの費用の総費用に対しての割合の目安は・・・
【総費用】          100%
1.建築本体工事   61~68%
2.付帯設備工事    9~15%
3.別途工事      14~18%
4.諸費用        5~11%

もちろん、工事の内容や規模などによって異なります。
上記のうち、1.建築本体工事と2.付帯設備工事は「本体工事」としてひとつにまとめられることもあります。つまり、本体工事費は建築物本体にかかわるすべての工事費のことを指すことになるのです。よく「坪単価いくら」といいますが、坪単価はこの本体工事費のこと。つまり、それ坪単価以外に2~3割程度の費用が必要ということ。坪単価だけでは、家は建たないことを忘れないで!


2000万円の家なら180~300万円ぐらい…

上記のように付帯設備工事を9~15%として考えてみましょう。

例えば、総費用2000万円の家だとすると、付帯設備工事は、180~300万円。総費用2500万円の家だとすると、225~375万円ということになります。もちろん、設備機器本体の価格と工事費が含まれています。一般的なバランスにこだわる必要はありませんが、標準仕様の家の場合は、上記のようなバランスで考えられていることが多いようです。


外構費は6.1%

別途工事費に含まれる外構工事費について、別の調査では総費用の6.1%という結果が出ています。(リクルート 注文住宅と住宅設備に関する動向調査 2000年より)

門扉やフェンス、カーポートなど外まわりには欠かせないエクステリアの設置費用の割合です。敷地の大きさや車の保有台数によっても変わってくるとは思いますが、もし、2500万円の家を建てるとしたら、エクステリアには152万円ぐらいということになるわけです。見積書などをチェックする際には、個々の価格だけでなく、全体のバランスも確認してみてください。自分のこだわり具合と相談しながら、どこにお金をかけるべきか、どこを削るべきか、検討してみてはいかがでしょうか?
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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