インテリアコーディネート/インテリアコーディネート関連情報

Part2 上手なコーディネートの進め方(2ページ目)

インテリアコーディネーターの田村多佳子さんの身近で役立つインテリアづくりのポイントを伺いました。

岩間 光佐子

執筆者:岩間 光佐子

住まいの設備ガイド

床材や壁、天井材の選び方のポイントを教えてください。

そうですね。床材を最初に決める<というのが基本ではないでしょうか。
床を決めると、通常は同じ色味を選ぶ場合が多い巾木や廻り縁、ドアやドア枠、階段などが決まってきますから。

最近の床材の主流は明るめナチュラルな色合いです。明るめの床に少しダークな家具を合わせるような空間づくりが多いといえるでしょうか。どんなインテリアにするとしても、新居でも使う予定の手持ちの家具の色を確認して床材を選ぶようにした方がいいと思いますよ。そして、壁、天井は床よりも明るい色を持ってくるほうが安定感もあり全体的な広がりがでるのでオススメです。

■濃い色を用いると引き締まるが、床→壁→天井と順に明るくした方が広々とした印象に

最近、人気の壁材はありますか?

珪藻土や漆喰などの健康素材的なものを要望する方も多いですね。これらの素材は、価格的に多少高めですが、自然な風合いが魅力となっているようです。また、壁クロスとしては、色味の主流はやはり白系の無地。シンプルでどんなものにもあわせやすいというところで、人気があるようです。時々、腰高の位置などにボーダーを回し、上部、下部それぞれクロスを変え、個性を出したいという場合があるのですが、その場合は、部屋の広さやつくりに注意した方がいいでしょう。

日本の家の場合、大きい窓や掃き出し、収納によって壁の面が少なくなりがちで、ボーダーを選んでも実際には貼る面がなかったり、分断されたりなどして、せっかくのボーダーの良さが出ないことがあるのです。もし、チャレンジされるとしたら、トイレがおすすめです。狭く、寒々しくなりがちなところですが、暖かみも増し、3面の壁面がとりやすいので、ボーダーも生きてきます。

図面やプレゼンボードでの打ち合わせを進める中で、特に見逃しがちなところはありますか?

なかなか理解しにくいのは、『高さ』のようです。平面図である程度は空間をご理解いただいても、立体的に空間を思い描くのは難しいもの。さまざまな『高さ』については、展開図や立面図などに記載されているのですが、どうしても見落としてしまうようです。

たとえば、窓やコンセント、上がり框やカウンターなどの高さはしっかり確認してください。現在の家の高さと比較してみると、「高いのか低いのか」が感覚的に分かると思います。現在のサイズが使いやすいのか使いにくいのかを整理して、自分にあった『高さ』を把握するようにしましょう。

また、システムキッチンや洗面化粧台、浴槽のまたぎの高さなどはショールームでの確認することができます。そういう意味でもショールームはどんどん利用するほうがいいと思います。


【関連情報】
Part1「インテリアコーディネーターとは?」
Part3「照明や壁の演出で素敵な空間に!」

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