造作家具や照明器具は充分に予算をとって
では、先輩達はどのくらいのお金をかけているのでしょうか? 新築もしくは建て替え済みの先輩達の平均購入金額のデータでみていくと、高額なのは、造作オリジナル家具で30.51万円。取り入れている人は2割強なものの、こだわりのアイテムにはそれなりの費用をかけているということでしょうか。また、照明器具(取り付け工事が伴うもの)も28.75万円かかっています。工事を伴わない照明器具は8.11万円なので、合わせて36万円強ということに。また、カーテンは23.08万円、ブラインド8.28万円、ロールスクリーン7.84万円となっています。実際はカーテンを中心に、水まわりなどの小窓にブラインドやスクリーンを設置する、という感じでしょうから、一般的な住宅であれば35万円程度はみておきたい、ということでしょうか。
■新築・建て替え時&リフォーム時に購入したものの平均購入金額
(単位:万円)
家具では、ダイニングセットに14.45万円、ダイニングボード(食器棚)は19.56万円、ソファは15.66万円、リビングテーブル7.89万円、オーディオボード・テレビボードに10.29万円ということですから、リビング・ダイニングまわりの家具を一新すると、67.85万円。けっこうかかりますよね。プライベートスペースでも、ベッドが16.56万円、ふとん類が7.54万円、クロゼット(洋服ダンス)が20.21万円となっています。子供が多かったり、二世帯であれば、予算も多めに確保しておく必要があるアイテムでしょう。
ちなみにリフォームの場合は、リフォーム面積によって窓の数や大きさが異なるので、カーテンは比較的低価格ですが、その他は、新築・建て替え同様にお金をかけています。造作オリジナル家具の33.3万円、クロゼット(洋服ダンス)の19.5万円など、収納関連へお金をかけているのがわかりますね。
新築祝い、パーティ、スリッパetc.
データにはありませんが、新築した場合であれば、近所への挨拶、お祝いや親しい人を呼んでのパーティなど、その費用もそれなりにかかりますし、お客様が増えれば、スリッパや客用座布団、新しい食器類なども必要かもしれません。最近はメールで済ませてしまうこともあるかもしれませんが、引越し挨拶ハガキの印刷代や切手代も。また、地域によってゴミの分別方法も異なるので、「結局、新しいゴミ箱を買うことになった」というのもよく聞く話です。他にも、表札やポスト、ガーデニンググッズなど外まわりの細かいモノも。また、新しい家具や家電製品を購入すれば、手持ちのモノを処分しなくてはなりません。品目数が多ければ、それらの処理費用もかなりの額になりますので、忘れずに。これら、ひとつひとつは大きな額ではなくても、ちりも積もれば……ですよね。
家づくり、リフォーム自体の費用についてはじっくり検討するものですが、新しい家での生活が始まってからも、いろいろと出費が重なるものです。必要なもの、購入するもの、どのくらいの予算になるのか、できる限り早めにリストアップして、バランスをみながらじっくりと検討するようにしましょう。