住宅設備・建材の選び方/住宅設備・建材選び

住まいの設備をネットワーク化すると?

情報技術の進化によって、住まいの設備も変化が見られるようになりました。外出先からでもわが家の状況が確認できたり、作動させたりすることも。では、具体的にどんな機能があるのでしょうか?

岩間 光佐子

執筆者:岩間 光佐子

住まいの設備ガイド

携帯電話でわが家の設備が遠隔操作ができる(*)
情報技術の進化によって、住まいの設備機器やアイテムにも変化が見られるようになりました。在宅時でも便利な機能はもとより、ネットワーク化することで、外出先からでもわが家の状況が確認できたり、機器を作動させたりすることも可能に。もちろん、これらの機能を利用するには、それぞれの機能を持つ設備機器やアイテムの設置のほかに、サービスの契約や月額の使用料などが必要となります。

では、具体的にどのような機能があるのでしょうか? 商品の機能やサービス、契約内容など、メーカーによっても異なりますが、ここでは、松下電工の「ライフィニティ(くらし安心ホームシステム)」を例にみていきましょう。

【資料/写真協力(*イメージは除く)】  松下電工

設備をネットワーク化することで実現する機能

「ライフィニティ」は、分電盤に電気ブレーカとホーム情報ブレーカが搭載された「くらし安心ホームパネル」を中心とした電気設備の新築戸建住宅向けの設備ネットワークシステム。さまざまな設備システムとサービスが用意されているものです。
※松下電工のセンターサーバー使用による契約とサービス月額利用料(税込)525円(各サービス毎)が必要。各種設備システムは要望に合わせて選択可能。

このようなシステムによって、実現できる便利な機能とは……

■留守中の訪問者をチェック
テレビ付インターホンと同様の画像が携帯電話に。[カラー玄関番コスモ3:5型]

外出中に訪問者があると携帯電話にメールで知らせるもの。カメラ機能付きドアホンによって映された訪問者の画像も携帯電話で確認することができます。不審者や侵入者が映っていれば、家族や近隣への連絡ができるので、早急な対応も可能というわけ。配達であれば、再配達の依頼も外出先からできますよね。

また、住宅用火災警報器に連動している場合、検知した際にメールが送られてくるので、家族や近隣への対応もできるでしょう。

■鍵をかけ忘れても大丈夫
バスに乗ってから、駅に着いた時、「あれっ? 鍵、ちゃんとかけてきたかしら?」ふと不安になることってありますよね。そんな時、便利なのが携帯電話で電気錠の施錠を確認することができ、万が一かけ忘れてしまっていたら、ロックすることも可能な機能。もちろん家の中に設置したコントロールパネルや対応するテレビでの施解錠の状態を確認することも。

■留守宅の様子を確認
窓やドアに取り付け可能なセンサーから侵入をキャッチ。[ワイヤレス ドア・窓センサー送信器]

ドアや窓にセンサーを設けておくことで、侵入者があった場合にメールで知らせることも。車上盗難を防ぐためのセンサーを設ければ、愛車も安心ではないでしょうか? また、ネットワークカメラを設置しておくことで、留守宅の様子が画像で確認することができますし、侵入者だけでなく、ペットの様子をチェックすることも可能です。

■家族の様子をチェック
たとえば、外出時にシステムを警戒設定とし、ワイヤレス警戒セット・解除発信器を持った子供が帰宅時に警戒設定を解除すると、携帯電話にメールが届くという仕組みも。外出先でも子供の帰宅時間を確認することができます。また、高齢者などが在宅中に具合が悪くなった場合、ワイヤレス発信器を押すことでメール連絡され、緊急時の対応も可能に。

次ページでは、外出先からお風呂を沸かしたり、省エネへの意識を高める機能をご紹介しましょう。
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