キッチン・サニタリーは「家具調」の兆し？(2ページ目)

洗面室もくつろぎを。寝室に設置できるタイプも

ナチュラルなキャビネット扉材が明るい空間を生み出す　[ピアラ　Board-style]　 ＩＮＡＸ

洗面室も機能性を求めるだけでなく、よりくつろげる場としての提案が増えてきています。洗面・脱衣室として、浴室とのトータルなプランニング傾向にありますが、清潔さを保つ、という機能だけでなく、くつろぎや癒しの時間を過ごすための空間づくりが求められているようにも感じます。洗面化粧台もキッチンと同様に、扉材などに家具のような素材を用いたものやカウンターのデザインにこだわったものなどがみられますし、カウンターとボウル、収納を自由に組み合わせることができるタイプも充実してきました。また、寝室やゲストルーム、廊下や踊り場などに設けてもしっくりと馴染むようなデザインのものもでています。

ダークブラウンのカウンターとローチェスト、フレームミラーの組み合わせ。他の家具ともコーディネートしやすい　[エルーラ　ブラケットタイプ]　トステム

たとえば、INAXの「ピアラ」の場合、扉面材は、木目の凸凹部分が浮き立つような仕上げである「うづくり」を用い、家具のような印象に。デザインも、カウンターに収納を設けるものや、逆に設けずに足元をすっきりさせたタイプ、キャビネットを組み合わせるタイプなどが提案され、寝室に設置しても違和感のないデザインもあります。TOTO の自由度の高いシステム洗面化粧台「システム・Jシリーズ」は、1mmピッチで間口に合わせることが可能。カウンターや豊富なキャビネット、扉カラーをプランに合わせて自由に組み合わせることができます。

松下電工の「ラシス」も、1mm単位ですき間なくぴったり美しく収めることができるオーダー感覚の洗面化粧台。カウンター・扉のバリエーションも豊富で、キッチン扉（O'made XIMO）と同柄でコーディネイトも。カウンター下にスツールワゴンを設けたドレッサータイプや趣味や読書を楽しめるユーティリティプランなども提案されています。トステムの「エルーラ」は、オーダーメイド感覚の洗面化粧台。キャビネットのあるタイプやカウンターだけのシンプルなデザインなどもあり、組み合わせによって置き家具のように空間に馴染むスタイルにも。マット仕上げの人造大理石はキズが目立ちにくく、角がないため掃除もしやすい工夫もされています。

（左）グラニットブラックのカウンターとバーレイオークの扉がシックな雰囲気の空間に　[ラシス]　 松下電工 (右）ゲストルームや寝室に似合う重厚感も感じられるプラン。片側にボウルを寄せたことで、カウンター上にゆとりのスペースも　[システム・Jシリーズ]　 ＴＯＴＯ

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