1、拠点性について
――「駅まで徒歩3分」マンションの実態検証
このマンションは汐留に建っています。最寄駅である浜松町・大門は、JR以外に地下鉄大江戸線・浅草線、モノレール、千葉方面へいく長距離バスターミナルがあります。ちょっと足を延ばすとゆりかもめ(汐留)もあり、拠点性は抜群です。都内は言うに及ばす、国内外を活動的に飛び回る働き盛りの方々には、格好の拠点だと思います。マンションのエントランスから、浜松町駅の改札口までは徒歩3分と表示されていますが、44階の部屋からエレベーターで降りてくる時間を含むと、約8分程度はかかっています。このマンションには、サラリーマン以外に、自由業、リタイア組など多様な方々が住んでおられるため、朝・夕の通勤時間帯にエレベーターの利用が過度に集中することはありませんが、それでも結構降りるまでの時間はかかるという印象です。
エレベーターは80戸に対して1基設けられています。この割合は他の超高層マンションに比べても決して悪くはありませんが、これ以上1基に対しての住戸数が増えると、イライラの原因になるかもしれません。月に1度はエレベーターの点検があり、その間は該当基は停止しますので、結構時間がかかり不便です。
その他の超高層マンションも同じように、拠点性の高さを特徴としたものが多く存在しています。また、朝の通勤時のエレベーター混雑により、駅までの所要時間がパンフレット表示時間にくらべ、相当かかってしまうことに対する苦情は多いようです。
次のページでは、楽しく暮らせる街かどうかを検証してみましょう。